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「新宿ゴールデン街」放火初公判 春名被告は放火を否認

スポーツ報知 5/9(火) 12:52配信

 昨年4月、東京・歌舞伎町の日本有数の飲み屋街「新宿ゴールデン街」で発生した火災で、出火直前に火元となった建物に侵入、放火したとして建造物侵入などの罪に問われている住所不定・無職の春名弘被告(67)の初公判が9日、東京地裁(駒田秀和裁判長)で開かれ、春名被告は侵入については認めたが、放火は否認した。

 上下グレーのスエットを着用し、力無い歩調で入廷した春名被告は「決まった住所、仕事は?」と聞かれ「ない」と素っ気ない返事。罪状認否では「全部間違っている」と答えた後、裁判長に聞き直されると「店に行ったことはあるけど、火をつけたことはない」と非現住建造物等放火罪については認めなかった。

 起訴状や冒頭陳述などによると、春名被告は大阪の中学を卒業した後はバーテンダーとして各地を転々としながら働いていたが、現在は無職。昨年3月末までは大阪で生活保護を受けており、その後上京して上野や横浜でホームレス生活をしていた。前科12犯、前歴4件がある。

 昨年4月12日、ゴールデン街の無施錠の店舗に金品窃取のために侵入した後、建物に火を放った疑いで逮捕。同所は狭い範囲に長屋状の木造の建物がひしめき合って建っていることからすぐに燃え広がり計3棟、延べ約300平方メートルを焼いた。

 検察側は春名被告がライターを持っていたことや、取り調べの中で「火を付けた」と供述していることから、放火をしたと認定。一方の弁護側は、春名被告が放火をしたという証拠はなく、事故や別の人間による放火の可能性もあると主張している。

最終更新:5/9(火) 20:52

スポーツ報知