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収穫期遅れ選挙に余波 茶どころ島田の市長・市議選

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS 5/9(火) 17:15配信

 14日告示、21日投開票日を迎える島田市長選・市議選に、生育が遅れている一番茶の収穫期が重なる地域が出てくることになり、茶どころを地盤に持つ立候補予定者や市選挙管理委員会が気をもんでいる。茶農家は地元立候補予定者の選挙に向けた活動を手伝いたくても「それどころではない」のが本音で、投票率の低下を心配する声も出ている。

 3月までの低温による生育の遅れが響き、市内各地の新茶初取引は昨年に比べて3~4日遅れでの開催だった。JA大井川などによると、島田地域の摘採が遅い場所では25日前後まで、金谷地域は14~16日ごろまで摘採が行われる見通しという。芽伸びを待ち、5日に摘採を始めたばかりの川根の一部地域も20日前後まで一番茶の作業が続きそうという。

 茶どころから立候補を予定するベテランの現職市議は「後援会の活動をお願いできる状況にない。仕事の邪魔はしたくないので、立ち話もできない」と渋い表情で、「茶畑に向かって大声で訴えるので、少しでも耳を傾けてもらえたら」と冗談交じりに話す。

 茶価の低迷が続く中、多くの生産者は各立候補者の茶業振興策に関心がある様子。しかし、川根地域の茶農家の男性(63)は「これまでは選挙の応援にも少しは参加できたが、今回はそうはいかない」と苦笑い。別の男性(73)は「茶農家にとって最も大切な時期。立候補者の話を聞く時間ももったいないぐらい」と額の汗を拭く。

 同市では2005年の合併から3度の市長選が行われ、いずれも74・4%、72・6%、70・8%と高い投票率を残してきた。市選管は「一番茶の時期を避けたかったが、現職の任期満了が28日なので投票日は今回のタイミングしかなかった」とし、「忙しい時期かもしれないが、期日前投票などを利用してほしい」と呼び掛ける。

静岡新聞社

最終更新:5/9(火) 17:15

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS