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「婚活」広がる間口 地域特性で魅力創出 静岡県内

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS 5/9(火) 17:30配信

 「生涯未婚率」の高さや婚姻件数の減少に注目が集まる中、多くの人に魅力ある出会いの場を提供しようと、静岡県内の婚活イベントで地域特性を生かすなど工夫を凝らした取り組みが増えている。バーベキュー(BBQ)やバーの体験を取り入れ、初めて婚活する人の緊張感を和らげたり、休日や夜間だけでなく「プレミアムフライデー(プレ金)」に合わせて開催したりと間口が広がっている。

 浜松市浜北区の県立森林公園森の家は6月、関連施設「山楽茶屋」営業のBBQに合わせた「森コン」を初開催する。集合場所の森の家と会場の同茶屋間は歩いて途中のつり橋に寄る。五平もち作りの体験も予定。担当の菊池真実さん(23)は自然散策やアカマツの広がる景観を楽しんでもらい、公園の利用増にもつなげようとしている。「自分が参加したいと思えるものを考えた」と話す。

 昔ながらの粋なバーが並ぶ沼津市は3月、首都圏の女性と市内の男性を対象にバーテンダーを招いたイベントを沼津ラクーンで初開催。カップル成立を受け、市街地のバーを会場にした企画を検討中だ。担当者は「市の魅力を県外の参加者に伝え、移住促進にもつなげたい」と説明する。

 官民でプレ金を推進する静岡市。同市のNPO法人しずおか出会いサポートセンター「ジュノール」は、プレ金の日の婚活イベントを2月から開いている。午後5時の開催は人気も高い。

 同法人は男女別に講義も行い、誠実に対応することなどの具体的な助言もする。中村創理事(45)は「高齢化社会では、独身者には将来、親の介護で離職するかもしれないという不安もある。開催して終わりの無責任な企画にしたくない」と主張する。

 ■上がる生涯未婚率 婚姻件数右肩下がり

 国立社会保障・人口問題研究所によると、50歳まで未婚だった人の割合を示す「生涯未婚率」は、静岡県内で男性が24.13%、女性は12.48%(いずれも2015年時点)。10年比で男性は3.7ポイント、女性は3.5ポイントそれぞれ上昇した。一方で県内の婚姻件数は減少し、県によると15年は1万7666件と10年比で2657件減、05年比では3390件減だった。

 地域マネジメントを研究する県立大経営情報学部の西野勝明特任教授は地域特性を生かした企画について「郷土愛を高めるきっかけにもなるだろう」と評価。一方で「行政主体のイベントは価値観の強制や一定の方向への誘導は避けるべき。行政は結婚ができる経済的・社会的条件を整え、子どもを安心して産み育てる環境整備を担うべき」と強調する。

静岡新聞社

最終更新:5/9(火) 17:30

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS