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被爆2世「いつか病気に」=国は争う姿勢、第1回弁論―広島地裁

時事通信 5/9(火) 18:30配信

 広島の被爆者を親に持つ「被爆2世」の男女22人が、放射線被害が遺伝する危険性があるのに被爆者援護法の対象外なのは不当として、国に1人10万円の慰謝料を求めた訴訟の第1回口頭弁論が9日、広島地裁(小西洋裁判長)で開かれた。

 原告らは病気への不安を訴え、国側は請求を退けるよう主張した。

 原告団によると、被爆2世の集団訴訟は初めて。この日は、原告の平野克博さん(59)=広島県廿日市市=が意見陳述し、被爆2世のいとこが急性白血病のため30代で亡くなったと明かした。「自分もいつかそうなるのではという不安が付きまとう。政府は私たちの不安を解消すべきだ」と訴えた。

 閉廷後に記者会見した原告の占部正弘さん(58)=同県福山市=は、被爆後の父親にあった体の斑点が自分にもあると話した。「斑点だけで終わればいいが、父親の死因のがんにいつなるかと思うと…」と不安を口に。「絶対国の責任で解決してもらいたい」と強調した。 

最終更新:5/9(火) 18:35

時事通信