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<フランス>社会党バルス前首相、マクロン派で下院選出馬へ

毎日新聞 5/9(火) 19:37配信

 【パリ賀有勇】フランス大統領選で当選したマクロン次期大統領(39)が率いる市民運動「前進」について、与党・社会党のバルス前首相は9日、「前進」の候補として6月の国民議会(下院、定数577)選挙に出馬する意向を表明した。「前進」は8日、全選挙区に女性を中心とした候補者を擁立し、他党の議員も柔軟に受け入れる方針を示し、既成政党の間には警戒が広がっている。

 バルス氏は9日、仏ラジオで「社会党は死んだ」と述べ、マクロン氏の勢力に合流して下院選に出馬する意向を表明した。

 「前進」のフェラン事務局長は8日に開いた記者会見で、「前進」を「共和国前進」に変更して政党化を図るとともに、下院選では全選挙区に候補者を擁立する方針を発表。半数以上に女性と政治経験のない新人を充て、他党からのくら替え候補も柔軟に受け入れることを明らかにした。

 バルス氏は、大統領選を巡って社会党候補ではなく、マクロン氏支持を表明。党内から批判を浴びた。今後、社会党や共和党(中道右派)の議員らが、下院選に向けてマクロン氏の勢力に合流する可能性があり、既成政党の間には警戒感が広がる。

 マクロン氏は、経済相を務めた後に社会党・オランド政権とたもとを分かち大統領選に出馬。「オランド政権の繰り返し」と批判された。「右でも左でもない」を掲げる中道・独立系をアピールしてきただけに、既成政党からの議員の合流は支持者の失望を招く恐れもある。

 下院選は6月11日に第1回投票、18日に決選投票が実施される。マクロン氏が今後大統領として、安定した政権運営を進めるために、自身の勢力が過半数を獲得できるかどうかが課題とされる。

最終更新:5/9(火) 20:44

毎日新聞