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<韓国大統領選>文在寅氏が当選 9年ぶり革新政権

毎日新聞 5/9(火) 22:35配信

 【ソウル米村耕一】韓国の朴槿恵(パク・クネ)前大統領の罷免に伴う大統領選挙が9日投開票された。革新系の最大野党「共に民主党」の文在寅(ムン・ジェイン)氏(64)が、保守系「自由韓国党」の洪準杓(ホン・ジュンピョ)氏(62)、中道系の第2野党「国民の党」の安哲秀(アン・チョルス)氏(55)を抑え、当選を決めた。文氏は午後8時半すぎ、「国民の切なる願いが今日の勝利の原動力となるだろう」と事実上の勝利宣言。約9年3カ月ぶりに革新政権が復活する。新大統領は当選確定後の10日午前に就任する。

【文在寅氏の対北朝鮮、外交政策】

 KBS、MBC、SBSの3大放送局は午後8時の投票終了後、合同出口調査の結果を報道し、文氏に投票したと答えた人は41.4%で、2位の洪氏を18.1ポイントリードしていると伝えた。3位の安氏は21.8%。

 大統領選は、朴前大統領の親友、崔順実(チェ・スンシル)被告による国政介入事件を受け、財閥企業などとの政経癒着の解消や政権運営の透明性確保などが大きな争点になった。また、北朝鮮による核・ミサイル開発の動きに対してトランプ米政権が原子力空母「カール・ビンソン」を朝鮮半島近海に派遣するなど圧迫を強めて半島情勢が緊迫したこと▽4月末に最新鋭迎撃システム「終末高高度防衛(THAAD)ミサイル」が在韓米軍に配備されたこと--などを受けて、外交・安全保障問題についても論戦が繰り広げられた。

 文氏は、ソウル中心部で続いた大統領の弾劾を求めるデモの先頭に立ち、朴前大統領に批判的な若者を中心に支持を広げて各種世論調査で支持率トップを走り続けていた。一方、洪氏は、大統領弾劾訴追案を巡り与党が分裂する中、選挙戦序盤は苦戦したが、保守層の再結集を訴えて最終盤では急伸。IT企業家出身の安氏は、革新政権の復活を警戒する中道、保守層に支持を広げる戦略を取り、文氏を追い上げていた。

 中央選管は、暫定投票率を77.2%と発表した。期日前投票も過去最高の26.06%で、大統領罷免に伴う韓国憲政史上初の補欠選挙への有権者の関心の高さが示された。保革による大接戦だった前回2012年の投票率は75.8%。07年は過去最低の63.0%だった。有権者は約4248万人。

最終更新:5/10(水) 11:13

毎日新聞