ここから本文です

学法福島高県勢初V 秋田で電気自動車レース 松栄高(原町)の技継承

福島民報 5/9(火) 13:19配信

 福島県福島市の学法福島高エコラン研究部が5、6の両日、秋田県大潟村で開かれた手作り電気自動車・省エネレース「2017World Econo Move」の鉛蓄電池部門ジュニアクラスで、県勢初の優勝を飾った。東京電力福島第一原発事故の影響などで廃校となった兄弟校・松栄高(南相馬市原町区)から受け継いだ技術を生かした。

 大会は国内で開かれる電気自動車の省エネレースで最も歴史がある。ジュニアクラスには、全国から18チームが登録した。家庭用電気代で3円に相当する電力144ワット時のバッテリーを用い、ナビゲーター、ドライバー、メカニックらが力を合わせて2時間の走行距離を競う。車体の軽量化や空気抵抗、エネルギーのペース配分などが勝敗の鍵を握る。
 学法福島高は兄弟校の松栄高が長年積み上げてきた省エネカーレースの技術に磨きをかけてきた。昨年はパンクトラブルなどもあり、優勝に手が届かなかった。今年のチームは「先輩の分まで」の思いを胸にパンク対策に力を入れ、万全の準備をして臨んだ。
 6日の決勝で、序盤は由利工高(秋田)と長野工高が好位置に付けた。学法福島高は焦らずに冷静な走りを保ち、中盤ペースが落ちた長野工高を抜き、残り時間30分で由利工高をかわした。走行距離は76・899キロだった。
 決勝が終了し各チームの走行距離が確定すると、学法福島高エコラン研究部の部員は、応援に駆け付けた先輩や保護者らと喜びを分かち合った。中には感極まって涙を流す部員もいた。
 ナビゲーターとしてドライバーに的確な情報を伝えた部長の安斎龍世さん(17)は「他のチームを観察し、風向きや残電圧から走行ペースを決めた」と振り返った。ドライバーの氏家大成さん(17)は「部員全員で仕上げた結果、勝つことができた」と喜んだ。社会人・大学合わせた総合順位で2位と健闘した。
 他の県勢は会津工高のATHレーシングが12位だった。
 学法福島高の優勝メンバーは次の通り。
 ▽ナビゲーター=安斎龍世(3年)▽ドライバー=氏家大成(3年)▽メカニック=長嶋凌、橋本英治、紺野俊輔、野地秀寿(3年)宍戸颯太、河野真明(2年)▽顧問=清野真一、梶原忍

福島民報社

最終更新:5/9(火) 13:19

福島民報