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主力の自動車用シート事業撤退 岡山・倉敷の難波プレス工業

5/9(火) 8:10配信

山陽新聞デジタル

 自動車用シートなど製造の難波プレス工業(岡山県倉敷市児島小川)が年内にも主力のシート事業から撤退することが8日分かった。同業大手のニッパツ(横浜市、東証1部)などが立ち上げる新会社が2018年から事業を事実上引き継ぐ。難波側で事業に携わる従業員約280人は新会社が新規雇用する見込み。

 同社の主要取引先である三菱自動車(東京)は生産の海外シフトを進めており、国内の主力拠点・水島製作所(倉敷市)も生産台数が年々減少。これに伴い、難波側の事業規模も徐々に縮小し、撤退を決めたとみられる。

 ニッパツによると、18年にも新たなグループ会社を設立する。難波側の本社工場と生産設備を当面、賃借。退職した従業員も雇い、水島製作所向けに軽自動車などのシートを製造する。三菱自と日産自動車が共同開発している新型軽自動車が市場投入される18年度にも、同製作所内に生産ラインを設けることを検討しているという。

 ニッパツは「グループとして初の岡山進出。地域経済に貢献できるよう努めたい」としている。

 複数の関係者によると、ニッパツ関係者と難波プレス工業の難波小巻社長が8日午前、本社で従業員約300人に説明した。同社は「経営陣の方針で現時点では何も答えられない」としている。

 難波プレス工業は1942(昭和17)年創業、53年設立。資本金1億5千万円。水島製作所の主要な協力会社として有数のシートメーカーに成長し、ピークの94年には売上高約500億円を計上。だが、近年は水島の減産などで年間売上高は200億円前後まで縮小していたとみられる。

 ニッパツは複数の完成車メーカーと取引がある独立系部品メーカーで、39年創業。資本金170億957万円。連結売上高6405億円(16年3月期)。グループの従業員は約2万人。