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壁や机が「巨大タブレット」になる ー ソニーの「Xperia Touch」が目指すスマホ後の世界

BUSINESS INSIDER JAPAN 5/9(火) 8:10配信

ソニーモバイルは4月20日、「Xperia Touch」という新製品を発表した。ソニーモバイルといえばスマートフォンのXperiaが思い浮かぶが、この製品は壁などに映像を投影する「プロジェクター」である。

同社が畑違いにも思えるプロジェクターを製品化する背景には、「スマホ事業の限界」と「ディスプレイビジネスのトレンド変化」という2つの側面がある。

プロジェクターで机が「23インチのタブレット」に

Xperia Touchは、ちょっとした花瓶くらいの大きさの四角い箱だ。この中にプロジェクターが内蔵されており、壁や机の上などに映像を投射できる。

Xperia Touchのベースになったのは、ソニー本社が2016年2月に発売した「LSPX-P1」という製品だ。LSPX-P1は壁からわずか28センチの距離で80インチを映し出す「超短焦点プロジェクター」であることが特徴だった。

通常、プロジェクターの映像を表示するには、投射面と機器の間にそれなりのスペースが必要になる。だがLSPX-P1では、壁面からほとんど離すことなく映像が投射でき、机や床に置くだけでその場所がディスプレイになる。ピント合わせなども自動なので、単に置くだけでいい。

超単焦点プロジェクターというジャンルはニッチ(隙間商品)だが、LSPX-P1の販売状況は好調で、発売当初は何カ月も品切れが続いた。

今回のXperia Touchは、もちろん単なるプロジェクターではない。

OSにAndroidを採用しており、映像の投射面にタッチしたり指を動かしたりすると、その位置を把握して動作する。要は、壁や机が23インチの大きなAndroidタブレットになるのだ。

ポイントは、Android用アプリケーションが、よほど特別なものでない限りそのまま動作するということだ。

タブレット上にメモを残すアプリを壁に映せば、壁が巨大なメモボードになるし、スマホ用のゲームを机に映せば、周りにいるみんなで画面を突き合って楽しめる。タッチパネルを楽器代わりにするアプリは、より大きな鍵盤やドラムパッドに変わる。もちろん、NetflixやHulu、dTV、DAZN、スポナビライブといった映像配信アプリもそのまま使える。

Xperia Touchを壁面から離すと、画面サイズは最大80インチまで広げられるから、ちょっとしたホームシアターになる。しかもその時でも、壁面からの距離は約28cm程度でしかない。

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最終更新:5/9(火) 8:10

BUSINESS INSIDER JAPAN