ここから本文です

小池知事、豊洲移転をいまだ決めない理由は“ビジネス感覚”の問題?

ホウドウキョク 5/9(火) 11:30配信

市場問題PTで波乱の機能分解・再編案

小池知事は、警視庁視察やオリンピック・パラリンピックの旗をもって熊本にフラッグツアーに行くなど週前半は和やかだったが半ばから一転した。

水曜日(4月26日)に市場問題プロジェクトチームの会合が開かれた。ここで豊洲市場への移転と築地建て替えの2つの案が盛り込まれた報告書の素案が出された。ここまでは想定内。

この記事の動画を見る

ところが、ここで大問題となったのが小島座長が示した「今後の視点」における、『青果と水産の機能分解・再編』という“視点”。

つまり青果を豊洲に、水産を築地に残す、要は分離してしまおうという話。
ここから大混乱のスタート。ちなみに小島座長は築地建て替え派。

終了後のぶら下がりで小島座長は「そんなに行きたければ青果は行けばいい」とまで発言。怒った青果業者が翌日に都庁に来て会見を開いた。

「業者は皆、小池知事が安全宣言を出さないかぎりは移転できないと考えている。それなのに『行きたければ行ったらいいでしょう』とは、なんという発言だ。顧問という肩書の人が道ばたに物を投げるようで、これが行政の仕事かと耳を疑った」とかなり厳しい言葉で怒っていた。

その後に小池知事を迎えての「市場の在り方戦略本部」の二回目が開かれた。都庁全体で移転問題について考えていこうというもので、都庁の役人メインの会議なため小島座長の会議とは“真逆”の話が出た。

「豊洲は20年以上安定した運営ができるが築地再整備すると再来年には資金不足に陥る」と築地建て替えは事実上不可能ととれる試算が出された。

見えぬ決着…小池氏の“ビジネス感覚”はどう決断するか

こうした動きに、小池知事は全く動じず「対策を練るのに5月の末までというのはなんでこんなに時間がかかるのか」と専門家会議に巻きを入れてみたり、その一方で「かなりシビアにみたうえで考える必要がある」とさらに検討を指示したうえで「課題を一つずつ洗い出しながら丁寧な整理を重ねていくことが都民の信頼を勝ち得る近道だと思っている」と時間がかかりそうな発言も出てきている。

まわりがどんなに小池知事に決めさせようとしても「自分が決めるまでは言質をとらせたくない」小池知事のやり方が色濃く出たが、これが吉と出るか凶と出るかは都議選の結果にあらわれると思われる。

市場問題プロジェクトチームに参加している森山委員が夕方都庁で会見する予定だったが、突然一身上の都合でやめることに。プロジェクトチーム内ですごく揉めていることが背景とみられ、時間はかかると思われる。

さらに公明党からのプレッシャーもあるために、「都議選前に決まるという意見と、片方に決めると選挙の時に片方に敵ができてしまう。それはよくないために決めないのではないか?」というように都庁の中でも見方が二分されている。

決めない理由のひとつとしては 小池氏は「ビジネス感覚を持つべきだ」と考えていることがある。もし豊洲に移転して、業者に対して不買運動が起きたり、移転したものの風評被害で潰れてしまったらというのを心配している。

1/2ページ

最終更新:5/9(火) 11:30

ホウドウキョク