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安倍首相「読売新聞を熟読されたことに敬意を表したい」 もとの答弁は撤回せず

5/9(火) 16:15配信

BuzzFeed Japan

5月9日に行われた参議院予算委員会の集中審議。民進党の蓮舫代表が質問に立ち、安倍晋三首相の「憲法改正発言」などについて問いただした。安倍首相は憲法記念日の5月3日、憲法9条を2020年までに改正し、自衛隊の存在を明文化する考えを読売新聞のインタビューなどで示している。【BuzzFeed Japan / 籏智広太】

そこで語られているのは、「自衛隊を合憲化する」ために、9条の「1項、2項を残し、その上で自衛隊の記述を書き加える」などの持論だ。

5月8日の衆議院予算委集中審議で、この発言についての真意を問われた安倍首相の答弁は、物議を醸した。

「自民党総裁としての考え方は読売新聞に相当詳しく書いてあるから、ぜひ熟読していただきたい」

国会は一時騒然、委員長から注意の呼びかけもあった。NHKによると、民進党は理事会で発言を「大変問題だ」と抗議。自民党も「指摘のとおり」との見解を示している。

蓮舫代表は、安倍首相のこの答弁について「立法府軽視であり、到底容認できない。国民の代表機関で説明する責任を放棄した」と指摘。「撤回するか」と投げかけた。

安倍首相はこう答弁した。「国会軽視ではなく、各党各会派で憲法審査会で議論が深まることに期待している」

国会では自民党総裁ではなく、内閣総理大臣として発言しているために「憲法改正発言」について答えられない、というのが安倍首相の考えのようだ。こうも語っている。

「行政府の長である内閣総理大臣としてこの場に立って答弁している。基本的に、一政党の考えを示すべきではないと考えている」

「先日の発言は党総裁たる、私ひとりの考えを述べたもの。自民党を率いるリーダーとして、その責任のもとに党内の議論を加速し、党としての憲法審査会の提案を苦しくもまとめあげる決意です」

発言の撤回については言及はしなかった。

さらに安倍首相は「読売新聞のインタビューにおいても自民党総裁としてお答えしている」とも答えた。

ただ、5月3日に掲載された記事の見出しは「首相インタビュー」だ。

蓮舫代表はこう指摘した。「総理総裁は同一人格。なぜ使い分けるのですか。なぜたったひとつ、読売新聞だけに答えるのか。国会をなんだと思っているのか」
これに対し安倍首相は、「縷々ご説明させていただいたところ。ここに立っているのは内閣総理大臣として。政府として決めた方針に則って答弁する立場にある」。

「憲法審査会において各会派が議論を深めていくべきだろうと思うという基本的な考え方を述べた。自民党内で草案との違いも含め、議論をしていただきたいという思いで、政府の方針として述べているわけではない」

なぜ読売新聞だけ、に対する明確な答えはなかった。

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最終更新:5/9(火) 18:41
BuzzFeed Japan