ここから本文です

史上最年少のフランス大統領は「政治経験のなさ」も追い風に

BUSINESS INSIDER JAPAN 5/9(火) 20:10配信

5月7日(現地時間)に実施されたフランス大統領選挙で、前経済相のエマニュエル・マクロン 氏(39)が圧勝を収め、第25代フランス大統領就任を決めた。

企業活動を重視するマクロン氏は、フランスの欧州連合(EU)からの離脱を訴える極右・ナショナリストのマリーヌ・ルペン候補(48)を、得票率66.1%対33.9%で下した(フランス内務省発表)。

投資銀行の経験を経て、2014年8月から2016年8月までの2年間にわたってフランソワ・オランド現大統領率いる社会党政権で経済・産業・デジタル担当大臣を務めたマクロン氏は、これまで1度も公職選挙に立候補したことはなかった。人々に知られるようになったのは、社会党を離れ、自ら創立した政治運動「前進」を率い、中道系独立候補として出馬してからだ。

まもなくフランス史上最年少で大統領に就任するマクロン氏の経歴を振り返ってみよう。

1977年12月21日、エマニュエル・マクロン氏はフランス北部アミアンで生まれた。

家族が皆医学の道に進む中、大学では哲学を専攻、投資銀行で働くことを選んだ。

父はアミアン大学病院の神経科医ジャン・ミシェル・マクロンさん、母は小児科医のフランソワーズ・マクロン=ノゲさん。家族の中で医学の道に進まなかったのは長男のマクロン氏だけで、弟と妹はそれぞれ心臓と腎臓の専門医となった。

マクロン氏は異色のキャリアをたどっている。高校卒業時に理系の卒業資格(バカロレアS)を取得した後、パリ第10大学で哲学を専攻。哲学者の卵はその後さらに、国立パリ政治学院( Sciences Po )を経て国立行政学院(ENA)へ進んだ。 両校ともにフランスの最高学府として誉れ高い。

その後、 投資銀行のロスチャイルドで経験を積んだマクロン氏は、2012年にフランス大統領府副事務総長に就任。2014年からはオランド内閣で経済相を務めた。

2007年、マクロン氏は高校時代のフランス語教師で25歳年上のブリジット・トロニューさんと結婚した。

故郷の私立のカトリックスクールで2人が出会ったとき、マクロン氏は15歳だったという。

ビジネスニュースサイトIBタイムズによると、若きマクロン氏の知性にひかれたトロニューさんは、次のように語った。「エマニュエルは全てのスキルが並外れている。私が妻だからそんなことを言うのだと思うかもしれないが、これは教師としての目で見て言っている」

結婚式のスピーチでマクロン氏は、家族や友人に対し、長年にわたって2人の関係を「受け入れ」、「支えてくれた」ことに感謝を表明した。

1/4ページ

最終更新:5/9(火) 20:10

BUSINESS INSIDER JAPAN