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ブシャールがシャラポワを死闘の末に破る [マドリッド/女子テニス]

THE TENNIS DAILY 5/9(火) 12:01配信

 スペイン・マドリッドで開催されている「ムトゥア マドリッド・オープン」(WTAプレミア・マンダトリー/5月6~13日/賞金総額592万4318ユーロ/クレーコート)の女子シングルス2回戦で、ユージェニー・ブシャール(カナダ)がワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したマリア・シャラポワ(ロシア)を7-5 2-6 6-4で倒すことで、自分のテニスを使ってシャラポワにメッセージを送った。

シャラポワの全仏ワイルドカードに関する決断は5月16日

 薬物使用による15ヵ月の出場停止処分から復帰したシャラポワに対して、もっとも率直に批判的意見を述べていたブシャールは、3時間近い死闘の末に2番目のマッチポイントを決めたあと、飛び跳ねて勝利を祝った。

 ふたりはネット越しにごく自然に握手をし、それから互いへの短い賛辞を交わした。

 これは、ブシャールがシャラポワのことを“いかさま師“と呼び、永遠に出場禁止になるべきだと言って以来の対戦だった。シャラポワは昨年の全豪オープンでの薬物テストの際に、禁止薬物メルドニウムで陽性反応を示した。

 ふたりの間には、特に敵対し合うような印も見られず。ふたりともが、ポイント間には相手にあまり注意を払わず、自分のやるべきことに集中した。

 9本のダブルフォールトをはじめ、シャラポワの42本のアンフォーストエラーを利用することにより、ブシャールは初めてシャラポワを倒した。世界ランク60位のブシャールは21度ブレークチャンスを手にし、そのうち5度をものにした。

 今大会は、出場停止処分後にシャラポワが参加した2大会目に過ぎない。シャラポワは先月のシュツットガルト(WTAプレミア)で準決勝に進んでいた。

 ブシャールは自分の発言について前言を撤回するような真似はせず、2014年にマドリッドを制しているシャラポワとの対戦を楽しみにしている、とも言っていた。

 一方のシャラポワは、誰かに対してプレーするときに特別なモティベーションが必要なわけではない、と言った。

 あるポイントのあとには、やや長い睨み合いや大きな声の歓声があった。

 シャラポワは、ネットに出たブシャールの体めがけてパワフルにショットを打ち込むことで第1セットを取っていた。ブシャールはラケットでボールを避け、ポイントを失った。

 また第1セット終盤の緊張感あふれるゲームで、シャラポワはネットコードによって方向を変えたボールでブシャールが得点したあとに、フラストレーションを露わにした。ブシャールは直接的に謝罪することはなく、背を向けてコートから去った。

 この試合に先立ち、第1シードのアンジェリック・ケルバー(ドイツ)はカテリーナ・シニアコバ(チェコ)を6-2 1-6 7-5で倒し、3回戦進出を決めるとともに、ふたたび世界1位の座を取り戻した。ケルバーは7本のダブルフォールトを克服し、最後の4ゲームを連続で取った。

 第2シードで世界3位のカロリーナ・プリスコバ(チェコ)はアナスタシア・セバストワ(ラトビア)に3-6 3-6で敗れ、世界1位になるという望みは叶わず。つまり、ケルバーが翌週にセレナ・ウィリアムズ(アメリカ)から1位の座を奪い返すことになった。ケルバーは次にブシャールと対戦する。(C)AP(テニスマガジン)

Photo: MADRID, SPAIN - MAY 08: Winner in three sets Eugenie Bouchard of Canada shakes hands with Maria Sharapova of Russia during day three of the Mutua Madrid Open tennis at La Caja Magica on May 8, 2017 in Madrid, Spain. (Photo by Julian Finney/Getty Images)

最終更新:5/9(火) 12:01

THE TENNIS DAILY