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再生医療へのVC投資が5年で3倍に増加 ー ゴールドマン・サックス報告書

5/9(火) 21:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

ゴールドマン・サックスの報告書によると、ベンチャーキャピタル(VC)は再生医療を研究する企業への投資を増やしている。2011年に2億9600万ドル(約328億円)だった投資額が2016年には8億700万ドルに増加、年間の成長率に換算すると、34%のペースで伸びている。

「再生医療は最も注目すべきベンチャー投資対象の1つだ」と報告書は言う。

ゴールドマン・サックスは再生医療を、幹細胞から細胞や皮膚を生成する手法、再生を促進する治療法、もしくは体外で作成した臓器や皮膚の移植と定義している。

これらの治療法が実際に機能すれば、人類がより健康的に、そして長く生きることが可能となり、人類の加齢のあり方にも革命が起こりうる。

報告書によると、VCから資金提供を受けた再生医療関連企業は過去3年間で80社に上る。また、2015年と2016年のVCによる高額投資のほぼ半分が再生医療関連だった。

報告書にはこの数年で巨額の出資を受けた企業がいくつか紹介されている。サムメッド(Samumed)は評価額120億ドルの非上場スタートアップで、毛髪、皮膚、骨や関節の再生に取り組む。ユニティ・バイオテクノロジー(Unity Biotechnology)は老化細胞に働きかける治療を研究している。老化細胞とは、分裂が完全に停止した細胞のことで、眼疾患や心疾患などと密接に結びついていることが明らかになっている。

ブルーロック・セラピューティクス(BlueRock Therapeutics)も報告書で紹介されている企業の1つだ。同社はドイツの医薬品・化学大手バイエルのスピンアウト企業で、2億2500万ドルの出資を受け設立された。iPS細胞を利用して心筋を再生する治療法や、パーキンソン病の治療法を研究している。

報告書は「この分野の先駆的研究者に支えられた企業や、画期的な設備を持つ企業は、高額投資の受け皿となり、企業価値も膨らむだろう」と指摘している。

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