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福岡アパート全焼6遺体、5人搬送 2階北側から出火か

西日本新聞 5/9(火) 10:24配信

 7日午後11時20分ごろ、北九州市小倉北区清水2丁目の木造2階建てアパート「中村荘」から出火、延べ約300平方メートルを全焼し、焼け跡から性別不明の6人の遺体が見つかった。避難時に2階から飛び降りるなどした5人が病院に運ばれたが、命に別条はない。福岡県警小倉北署によると、アパートには日雇い労働者ら男性16人が住み、当初は所在不明だった1人と8日午後に連絡が取れ、計5人の無事を確認した。関係者によると、アパートの2階北側付近が激しく燃えており、署が出火原因を調べている。

⇒【動画】激しく燃え上がる火災現場の様子 鎮火するまでに4時間かかった

 建物を管理している不動産会社によると、中村荘は1955年に建物売買の登記がされていて現在、1階に和室7部屋と共同台所、2階に和室9部屋がある。署や市消防局などによると、連絡がつかず亡くなったとみられる6人は1、2階に3人ずつ住んでいた。

 家賃は人によって異なるが、1日当たり数百円と安く、日雇い労働者や生活保護受給者らが暮らしていたという。

 総務省消防庁や市消防局は中村荘を「共同住宅」に分類。スプリンクラーの設置は義務づけられていない。その一方で「人の出入りが激しかった」との証言があり、市は「簡易宿泊所」として使用されていた可能性がないか、関係者に事情を聴く方針。

 管理会社などによると、アパートには住宅用火災警報器を設置。当初は、全16部屋のうち3部屋は未設置とされていたが、この会社からアパートを借りた業者は「2年ほど前に取り付けた」と説明した。

 火災は出火から約4時間後の8日午前3時半ごろ鎮火。市消防局によると、アパートに隣接する2階建て民家を全焼、周辺のマンションの窓ガラスや他の民家の一部も焼いた。

 福岡管区気象台によると火災発生時、北九州市には強風注意報が出されており、「発生時は風が強く火の回りが早かった」(同署)という。現場はJR南小倉駅から北に約700メートルの住宅密集地。

=2017/05/09付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞社

最終更新:5/9(火) 10:24

西日本新聞