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組み立て、操縦、空撮も 高校生がドローン活用

5/9(火) 23:42配信

カナロコ by 神奈川新聞

◆川崎・麻生総合高、技術者養成を目指す
 高校生がドローン(小型無人機)を活用する取り組みが、川崎市麻生区片平の県立麻生総合高校で始まった。5月には機体の組み立てや操縦を実際に体験。将来は空撮画像を高校の広報ビデオや、農業関係の授業で作物の生育確認に生かす。同校は技術者の養成を目指し、授業に取り入れることも検討している。

 農地や雑木林に囲まれ周辺に住宅が少ない同校は、改正航空法でドローンの飛行が規制されている人口集中地区を外れ、比較的自由な実習ができる。同校はドローン開発に取り組む電子機器製造の三矢研究所(同区上麻生)の協力を得て、「技術同好会」の部活動として実施している。

 3日には、1~3年の男子生徒6人がサブグラウンドで初の飛行実習を実施。事前に基本構造や操縦、飛行規制などについて4回の座学を受けて本番に臨んだ。コントローラーを操り上昇・下降や前後・左右の移動の基本動作を、同社の技術者から学んだ。

 部活動を指導する勝田庸之教諭は「ドローンの飛行では他の高校にない環境がある。さまざまな活用法を探りたい」と話す。空撮カメラマンや警備、測量など多くの分野での実用化の動きに対応する考えだ。

 初飛行を終えた技術同好会会長で総合学科3年の奥村優大(ゆうと)さんは、「ものづくりが好きでドローンの操縦に興味を持った。自分で組み立てた機体が空を飛ぶのは爽快感がある。基本をマスターして安全に慎重に操縦できるようになりたい」と話していた。

 国土交通省への飛行申請が必要となる校外上空の飛行も計画。コントローラーからの電波が切れたときは登録したホーム地点に自動帰還する安全機能はあるが、風を読み正確に飛ばすなど操縦に習熟することが申請には欠かせない。生徒たちは操縦経験を積み、夏以降に学校行事の空撮に挑戦するという。

 山田巧副校長は「時代に対応した授業として組み入れ、職業選択に役立ててもらいたい」と、授業での実習を考えている。