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F1分配金の不平等な実態。2017年の各チームへの支払額が明らかに

5/9(火) 9:35配信

オートスポーツweb

 2017年にF1から各チームに支払われる分配金のおおよその金額が明らかになり、フェラーリは2016年にコンストラクターズ選手権3位だったにもかかわらず、他のどのチームよりも多額の支払いを受けることが分かった。

【関連図】英AUTOSPORTが入手した情報により作成したF1各チームへの2017年分配金詳細

 毎年シーズン初めにフォーミュラワン・マネジメント(FOM)は、開催料金、放送権料、コースサイドのスポンサーシップやホスピタリティなどから得た収入の中から、各チームに分配金を支払っている。

 英AUTOSPORTは、独自に入手した情報に基づき、今年チームに支払われる分配金の額と、その内訳について明らかにした。同誌はFOMにコンタクトを取ったが、コメントは得られなかったということだ。

 FOMの2016年の売上高は18億3,000万ドル(約2074億2000万円)、定常的な収益は13億8,000万ドル(約1565億2000万円)と推定される。定常的な収益の推定額の約68パーセント、つまり約9億4,000万ドル(約1065億4000万円)がチームの分類に従って分配される。

 この額は昨年より3.5パーセント減じられている。新オーナー、リバティ・メディアがマーケティングコストを増やす見込みであり、開催数が21戦から20戦に減ったためだ。

 分配金は10チームに、4月から9カ月にわたって支払われ、最終的な収入額が集計された後に2018年3月に最後の支払いが行われる。

 各チームが受け取る額は、シーズンを通してのパフォーマンス、過去の実績、特別協定といったファクターに基づいて決められる。

 過去3年中2回の順位に基づき“コラム1”の支払いが行われ、資格のある全チームに均等に3,600万ドル(約40億8000万円)が分配される。マノーが存在していたなら、この額は昨年より100万ドル減(約1億1000万円)の3,250万ドル(約36億8000万円)になっていた見込みだが、マノーの撤退により、同チームが受け取るはずの金額が他9チームに均等に分配されることになった。ハースは1シーズンしか参戦していないため、コラム1の支払いを受けることはできない。

“コラム2”は2016年のランキング1位から10位までに支払われ、順位によって受け取るパーセンテージが変わる。たとえば1位は19パーセント、6位は9パーセント、10位は4パーセントという割合で計算される。

 これに加えて、コンストラクターズ・チャンピオンシップ・ボーナス(CCB)という項目がある。これは他とは別の契約によりフェラーリ、メルセデス、レッドブル、マクラーレンの4チームにのみ与えられる。

 さらにフェラーリのみが、長期参戦という実績によるロングスタンディング・チーム(LST)の契約において、6,800万ドル(約77億1000万円)を受け取っている。また、2回のタイトルを獲得という当初の目標を達成したメルセデス、現コンコルド協定に最初にサインしたレッドブル、伝統あるチームであるウイリアムズも、それぞれ独自の契約によるボーナスを受け取っている。

 結果、昨年はランキング3位だったフェラーリは、コラム1、コラム2による収入を上回るボーナスを受け取り、合計1億8,000万ドル(約204億円)と、昨年よりは1,200万ドル(約13億6000万円)減ったものの、全10チーム中最多金額を受け取ることになった。この金額は全チームに支払われる額の約19パーセントにあたる。

 ドライバーズ、コンストラクターズ両選手権を制したメルセデスの受け取り額は、フェラーリより900万ドル(約10億2000万円)少ない。

 マクラーレンはランキング6位だったが、特別ボーナスにより、全体で4番目の額が分配される。

 全10チームに公平に分配金が支払われるなら、1チーム当たりの受け取り額は9,400万ドル(約106億5000万円)になり、フェラーリ、メルセデス、レッドブルは大幅減となる。


[オートスポーツweb ]