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降格組荒らす2部指数、時価総額突出でゆがみ-シャープ次は東芝

Bloomberg 5/9(火) 0:00配信

50年近い歴史を持つ「東証第2部株価指数」が、昨夏に経営不振で1部から降格したシャープの株価に翻弄(ほんろう)され、中小型株指数としての指標性が薄れている。今夏には東芝も仲間入りする見通しで、運用者からは戸惑いの声が漏れてくる。

中小型株を運用する大和住銀投信投資顧問の苦瓜達郎シニアファンドマネジャーは、中小型株全体の値動きを知るため、東証2部指数を常にウオッチしてきた。シャープの2部への指定替え後、「すぐに指数がおかしくなった」と苦瓜氏。それからはシャープ株の影響を差し引いた「シャープ抜き2部指数」を独自に算出するのが日課となったが、今ではもう2部指数を「見ないことにしている」とまで言う。

東証2部市場は中小型株に門戸を開く形で、1961年に開設された。東京証券取引所によると、東証2部指数は同市場の動向を示す指数として69年7月に算出を開始した日本で最も古い主要な中小型株指数。90年代からのジャスダック指数や2000年代のマザーズ指数などと比べ、突出したトラックレコードを持つ。

東証2部上場企業数は530あり、TOPIXなどと同様に指数は全銘柄を対象に浮動株ベースの時価総額加重型で算出される。ブルームバーグのデータによると、シャープの時価総額は約2.09兆円で、同市場で2位の朝日インテックの3307億円、3位のベネフィット・ワンの1616億円などと比べガリバー的な存在だ。指数ウエートはシャープ1銘柄で17%を占め、朝日インテの5.4%、ベネフィトの1.5%を引き離す。

みずほ証券の永吉勇人チーフクオンツアナリストは、「マザーズ指数やジャスダック指数はいつの時代にも一部銘柄による時価総額の偏りが生じており、その銘柄だけを見ている形になって全体の傾向が見られない」と指摘。それに対し、2部指数は「シャープがいなかったころは時価総額の偏りがあまりなく、小型株全体の傾向を見るには一番良かった。国内投資家がメインのため、長い期間にわたって同じルールの下で動いている」と説明する。

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最終更新:5/9(火) 13:36

Bloomberg