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米クリーブランド連銀総裁:米経済は緩やかな利上げを正当化

5/9(火) 6:25配信

Bloomberg

米クリーブランド連銀のメスター総裁は8日のインタビューで、米金融当局が金利を長期にわたり低過ぎる水準に据え置けば、悪い状況が生じると述べ、金融政策の緩やかな引き締めの実行を呼び掛けた。

メスター総裁はシカゴで講演後にブルームバーグ・ニュースに対し、「当局がかなり後手に回っているとは思わない」と述べ、「当局が目標に向かって前進し続けている今の環境では、金利を引き上げる必要がある。そうしなければ後れを取ることになり、その結果は決して良いとは言えないものとなる」と指摘した。

米金融当局は次回6月の連邦公開市場委員会(FOMC)で、半年で3回目となる利上げの是非を判断する。4月の米失業率は2007年以降で最低の4.4%に低下しており、6月利上げの支持派は力強い雇用情勢を論拠に挙げる公算が大きい。一方で、4月の平均時給は前年同月比2.5%増に鈍化しており、利上げ見送りに傾く当局者は賃金の伸びが弱いことに言及する可能性もある。

メスター総裁は6月利上げをはっきりと支持したわけではないが、賃金の伸び鈍化が緩やかな利上げペースから外れる十分強力な理由にはならないと指摘。「賃金は必ずしも労働市場だけで決まるわけではない。基本的には生産性の伸びとの組み合わせ」であり、生産性の伸びは依然として極めて低いとの認識を示した。

同総裁はまた、米当局が4兆5000億ドル(約510兆円)規模のバランスシートの縮小に年内に着手することを望む考えをあらためて示し、市場金利に大きな影響を与えるとは思わないと付け加えた。

原題:Fed’s Mester Sees U.S. Economy Warranting Gradual Rate Increases(抜粋)

Christopher Condon

最終更新:5/9(火) 6:25
Bloomberg