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白鵬、稀勢の里をじっくり分析「完全でないのは確か…」

スポーツ報知 5/10(水) 6:06配信

 大相撲の二所ノ関一門の連合稽古が9日、東京・江東区の尾車部屋で行われ、一門外の横綱・白鵬(32)=宮城野=が参戦し、周囲を驚かせた。夏場所(14日初日・両国国技館)を控え、横綱・稀勢の里(30)=田子ノ浦=は関脇・琴奨菊(33)=佐渡ケ嶽=ら三役力士との稽古を解禁。稀勢の里が応じず、両横綱の前哨戦は実現しなかったが、白鵬は左上腕などに負傷を抱える宿敵の状態に目を光らせた。

 白鵬のお目当ては関脇・高安(田子ノ浦)だったが、稀勢の里の状態が気にならないはずがない。稽古場に姿を現すと、準備運動の前に「キセ!」と後輩横綱を手招き。顔を近づけて、短く言葉を交わした。

 白鵬「(相撲は)どうする?」

 稀勢の里「下(の力士)とやります」

 春場所の前に田子ノ浦部屋で実現したような火花を散らすぶつかり合いは、稀勢の里の“辞退”で実現しなかった。故障明けのライバルの状態を知るには、胸を合わせるのが一番。6場所ぶり38度目の優勝を狙う大横綱の思惑が透けて見えた。

 思いは通じず“肩透かし”を食った格好の白鵬は、気を取り直して予定通り高安との三番稽古に備えた。四股、すり足と入念に体を温めている間も宿敵の稽古を横目でチラリ、チラリ。稀勢の里は小結・嘉風(尾車)がふくらはぎを痛めて相手がいなくなると、白鵬の弟弟子の幕内・石浦(宮城野)を相手に3連勝。10番続いた琴奨菊とのぶつかり合いでは、迫力満点で、白鵬が動きを止めて見つめる場面もあった。

 観察の結果、白鵬は「(稀勢の里は)大丈夫でしょう」と分析。一方で「完全でないのは確か。常にいなしているしね」と指摘。得意の左を十分に使えず、危うく土俵際で相手を逆転していた点も見逃さなかった。

 ターゲットの高安とは10番で8勝2敗。春場所前の手合わせで右足裏を痛めて休場の一因となった因縁の相手に、格の違いを見せた。「勢いを感じた。部屋の大関が横綱になって自分も(続くぞ)と思うはず」と成長著しい大関候補を持ち上げた白鵬。満足げだったが、評価に稀勢の里の存在を持ち出すなど、言葉の端々にライバル心をのぞかせた。(網野 大一郎)

最終更新:5/10(水) 8:43

スポーツ報知