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人民大会堂からフジロックまで、モンゴリアンロック7人組が疾走中 整備士で食いつなぎ…ようやく表舞台へ

withnews 5/11(木) 7:00配信

 そのビジュアルは、まるでチンギス・ハーン。民族衣装に身を包み、爆音を奏でるロックバンド「ハンガイ(杭蓋)」が注目されています。ロックになじみのない中国。整備士などで生活費を稼ぎながら活動を続け、オーディション番組から中国全土で人気に。日本のフジロック出演も果たしました。モンゴル民族とロック。異色バンドの「魂の叫び」を聞きました。

【画像】迫力のモンゴリアンロック現場 フジロックにも「蒙古襲来」

「ハードロックとモンゴル民謡をミックス」

「ハンガイ」は2004年、北京で結成されました。バンド名の「ハンガイ」は古いモンゴル語で「桃源郷」。「青い空、白い雲、草原、川、山と林がある世界」という意味です。

 メンバーは、中国・内モンゴル自治区と青海省出身のモンゴル族5人と漢民族の2人。ギターやドラムだけでなく、伝統楽器の馬頭琴、三弦なども駆使します。とくに「ホーミー」というモンゴル伝統の歌唱法が魅力的です。

 音楽関係者からは「ハードロックとモンゴル民謡をミックスした正真正銘のロック」という評価を得ている彼ら。「強力なリズムにモンゴル風のボーカルが違和感なく融合したワールドミュージック」と言われています。

 リーダーの伊立奇さんは、日本のアイヌ音楽とロックを融合している「OKI DUB AINU BAND」(通称:オキダブ)からも影響を受けていると話します。

整備士の仕事で食いつなぐ

 バンドの道のりは苦難の連続でした。

 そもそも、バンド結成した時は、中国でロックという音楽ジャンルが確立されていませんでした。今でも、多くのロックバンドは「アンダーグラウンド」な存在で、当時は特に「変わり者」「不良」などと言われる偏見がありました。

 リーダーの伊さんは「最初は本当に観客がいなくて。2、3人くらいの前で歌ったこともあります。それがつらかったです」と話します。

 「もらえる出演料も100元(約1600円)くらいでした。もちろん、それだけだと生活ができないので、ほかの仕事で生活費を稼いでいました」

 伊さん自身も、11年間の飛行機整備の仕事をしていたそうです。

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最終更新:5/11(木) 12:27

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