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J屈指のレフティー FC東京・太田宏介が語る現在地と将来像

東スポWeb 5/10(水) 11:00配信

 東京が誇る“悪魔の左足”がハリルジャパンの切り札になる。今季オランダからJリーグに復帰したDF太田宏介(29=FC東京)が本紙のインタビューに応じ、古巣への電撃復帰を決断した経緯やオランダでの苦労話を激白。バヒド・ハリルホジッチ監督(64)も絶賛する精度抜群のFKを武器に持つ男は、今の日本代表について何を思うのか。Jリーグ屈指のレフティーの現在地と将来像に迫った。

 ――オランダではレギュラーとして活躍していたのに、1年でJに戻ったことには驚かされた

 太田:1年しかたっていなかったし、向こうでのこれからをイメージしていたところだった。契約も3年半残っていたし、今年は現実的じゃないとは思っていた。昨年の11月後半から12月いっぱいは相当考えたけど、東京が必要としてくれた。オレだけじゃなくて(FW大久保)嘉人(34)さんとか(FW永井)謙佑(28)の話も聞いていて、本気でタイトル獲得に向けて動いているんだと。

 ――オランダの経験で得られたことは

 太田:サッカーでは引いて守るチームは全くなくて、行ったり来たりの展開で90分。(自分が相対する)サイドにはドリブラーがいて常に1対1を仕掛けてくる。違うサッカーを知ることができた。

 ――普段の生活はどうだった

 太田:FWハーフナー・マイク(29=デンハーグ)や(昨季ベルギー1部シント・トロイデンに所属した)FW小野裕二(24=鳥栖)だったり、たまにウッチー(DF内田篤人、29=シャルケ)とかと会ったり食事していた。だけど、向こうは日本人のコミュニティーも限られてくる。なので自分と向き合う時間を取れた。自炊もしたし、体の自己管理に時間をかけて、体調が良くなった。それもあって環境が違う中でケガなくやれた。

 ――それなら料理の腕も上がった

 太田:日本でも料理はしていたけど、向こうは食材が限られる。鍋をやったり、肉とか野菜の炒めものとかカレーをつくったり。チームでは練習後にフライドポテトが出たりするので、自分で意識をしないといけなかった。

 ――今季はFW大久保にピンポイントクロスを合わせる場面がどんどん見られそうだ

 太田:嘉人さんの得点感覚は他の日本人にはないものだし、もっと嘉人さんが生きる攻撃を自分たちはしなきゃいけない。それを自分が引っ張っていきたい。ただ、今のサッカーは自分の攻撃参加が難しい部分もある。(チームの連係が)もっと良くなったら自分も生きるはず。

 ――左足のFKは日本代表でも大きな武器と期待されている

 太田:今の代表のサイドバックで自分みたいに特徴ある選手はいないと思う。セットプレーでも違いを見せたい。呼ばれたら日本に貢献できるような決定的なプレーをしたい。ああいう緊張感がある試合に関われるのは楽しい。自信は常に持っている。

 ――ハリルジャパンではサイドバックの層が薄いのが現状だ

 太田:いろんな経験をしてきて、どんな試合でも冷静に入れるようになった。オランダでも緊張感のある試合ばかりだったから。1回でも多く招集されて、1分でも多く試合に出たい。W杯ももう来年。年齢的にも最後になる。そこで日本に帰ってきた決断がプラスになるようにしたい。

 ――これからの目標

 太田:クラブはACL(アジアチャンピオンズリーグ)の(出場権を獲得する)圏内。ファンからしたら優勝と言ってほしいかもしれないけど、まだそこまでの結果を残しているクラブじゃないからまずはそこを最低限に。個人としては、とにかくケガなく1年フルに戦って一昨年のアシスト数(13)を上回りたい。

 ☆おおた・こうすけ 1987年7月23日生まれ。東京都出身。2006年に横浜FCでプロのキャリアをスタートさせ、07年にはU―20W杯カナダ大会に出場。09年に清水、12年にはFC東京に移籍。16年にはオランダ1部フィテッセへの移籍を果たし、主力として活躍した。今季からFC東京に復帰。ハリルジャパンでは攻撃的な左サイドバックとして評価が高く、継続的に招集されている。178センチ、78キロ。

最終更新:5/10(水) 11:00

東スポWeb

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