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千件超が視察した行政改革ノウハウ一冊に 小野市

神戸新聞NEXT 5/10(水) 16:00配信

 兵庫県小野市が取り組んできた改革をまとめた冊子「小野市の挑戦」が注目を集めている。17年間で職員を30%減らし、総人件費は約7億円削減。改革を学ぼうと、今年3月までの13年間で全国から1078件の視察が訪れた。同市は視察の受け入れに加え、冊子を各自治体に送付し、さらに積極的に情報発信する。

 1954年の市制発足以降、5人の市長のうち3人が汚職の疑惑や逮捕で辞任。99年の出直し選で当選した6代目の蓬〓務市長(70)はかつて勤務していた会社の全経費を3割削減した経験を生かし、改革を進めてきた。

 全部署からさまざまな「報告、連絡、相談」情報を市長が吸い上げる「報・連・相」シートは昨年度、1795件が届き、全データを全職員がパソコン上で共有する。2004年には市民の安全・安心にかかわる部局を「市民安全部」に一本化。パトカー8台が市内巡回を続け、刑法犯認知件数が15年までの12年で71%減ったという。

 こうした取り組みをA4版、102ページにまとめ、2千部印刷した。全国813人の市長と東京都の区長に送ったところ、追加を求める声も届いているという。担当者は「情報発信のため積極的に応じてきた視察に加え、民間の手法を取り入れた具体例を知ってもらう機会になれば」としている。(笠原次郎)


(注)〓は「莱」の「来」が「來」

最終更新:5/10(水) 16:37

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