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<JR北>経常103億円赤字 新幹線収益よりも保守費響く

毎日新聞 5/10(水) 1:39配信

 JR北海道は9日、2017年3月期連結決算を発表した。16年3月26日に開業した北海道新幹線の効果で運輸収入が大幅に増えた半面、新幹線の設備修繕費や安全対策などの減価償却費がかさみ、経常損益は103億円の赤字(前期は54億円の黒字)で、発表を始めた00年3月期以降初めて赤字となった。

 同社によると、新幹線の運輸収入は103億円で、在来線時代との差し引きでは前期比49億円増。台風被害による長期運休に伴う32億円の減収もあったが、小売り、不動産賃貸やホテル業も好調で営業収益は1725億円と11億円増えた。

 一方、青函トンネルをはじめとする新幹線設備の定期検査など修繕費や安全対策に伴う減価償却費も大幅に増え、営業損益の赤字は398億円で、前期より45億円増えた。更に基金運用益が112億円減ったことなどから、経常損益は158億円減って赤字に転落した。

 JR北によると、近年は本体の鉄道事業の赤字をグループ企業の利益でカバーする構図が続いてきた。だが今期については、単体の経常損益が188億円の赤字と166億円も悪化したことが響いた。18年3月期の連結決算についても、経常損益を130億円の赤字と見込んでいる。

 小山俊幸常務は「単体の赤字が大きく、グループ会社の総力を結集しても補えなかった」と説明。「安全の再生を図り、新幹線・在来線の収入をしっかり確保すると共に、維持困難線区について地域と相談しながら抜本的経営構造の改革をする必要があると痛感している」と話した。【日下部元美】

最終更新:5/10(水) 1:39

毎日新聞