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東電、ガス料金プランを発表 無料の機器修理サービスで東京ガスと差別化か

スマートジャパン 5/10(水) 7:10配信

■東京ガスの一般料金より最大約8%安

 「年間2200万トンのLNG調達力、東京湾内に整備されたガス導管、熱量調整設備を活用してガスの供給体制を整えることで、2019年度中に100万件の顧客獲得を目指す」

【従来プランとの料金比較】

 東京電力エナジーパートナー(以下、東電EP)の常務取締役である永澤昌氏はこう語る。2017年4月から始まった都市ガスの自由化に伴い、東京EPは家庭向け都市ガスの料金プラン「とくとくガスプラン」を2017年5月9日に発表した。

 とくとくガスプランは東京ガスと契約している家庭で、東電EPの新しい電気料金プランに契約した顧客が加入できる。新しい電気料金プランは「スタンダードS/L」「プレミアムS/L」「スマートライフプラン」「夜トク8/12」の4つだ*)。

*)各料金プランの詳細は、東電EPのWebサイトから確認できる。

 料金体系に関しては、東京ガスの「一般料金」と比較して3%安くしている。適用開始から1年間は「スタート割」も適用し、さらに毎月のガス料金から5%割引するという。つまり最大で8%安くなる形だ。また電気料金プランとセットで契約すると、毎月100円(税込)を電気料金から割引する「ガスセット割」も提供する。

 加入者特典として利用できる「ガス機器修理サービス」の存在も強調する。使用するガス機器が故障した際、新品設置から10年以内の対象機器であれば、最大50万円(税込)まで無料で修理。24時間365日受け付けしており、何回でも修理が可能だ。

 対象となる機器は、日本ガス機器検査協会のJIA認証を受けたガスコンロとガス給湯器、ガスファンヒーターとなっている(業務用およびTES熱源機を除く)。

 突然発生した家庭のトラブルに対して、24時間365日サポートする「生活かけつけサービス」(月額300円)も、加入者には2018年3月まで無料で提供するという。

■2017年5月10日から電話受け付けを開始

 ここからは、電気とガスを東電EPに切り替えた場合の料金比較を紹介する。契約電力が40Aで400kWh/月、ガスの月間使用量が40m2のモデルケースでは、東京電力の「従量電灯B」で年間13万7000円、東京ガスの一般料金で7万3900円を必要とする。

 これを東京電力のスタンダートS、とくとくガスプランに切り替えると年間7600円安くなるという。電気料金ではガスセット割により年間1200円、毎月たまるポイント制度により年間600円が割引される。これにより電気料金で年間1800円安くなる。ガス料金は8%割引で年間約5800円安くなることから、計7600円お得になる計算だ。

 永澤氏は「顧客によっては、東京ガスのセット割の方が安いこともあるかもしれない。しかし最大50万円まで無料なガス機器修理サービスや、月額300円が必要な生活かけつけサービスが無料になることを考慮すると、有意性はあると考えている」と語る。

 とくとくガスプランは2017年5月10日から電話受け付けを開始し、同年7月1日から提供を開始する。販売スタート時は東京都および神奈川県で東京ガスと契約する家庭が、電気料金プランとセットの契約で加入できる。対象エリアは順次拡大予定とした。

■都市ガス事業プラットフォームの提供へ

 東電EPが目指す「2019年度中の100万軒相当」は、提携する日本瓦斯(以下、ニチガス)の顧客数と合わせた数字となる。両社は2017年4月から、家庭向けに販売する都市ガス(13A)について、東電EPからニチガスへ卸供給を行う基本契約を締結した。

 初年度の新規顧客目標数は、東京ガスの販売地域である首都圏を中心に東電EPが4万件、ニチガスが11万件を計画している。ニチガスグループの都市ガスエリア32万件相当を加えて、初年度には計50万軒相当まで都市ガスの販売量を拡大する方針である。

 また両社は共同出資会社を設立し、ガス小売事業に参入する事業者向けのプラットフォームも提供する予定だ。託送手続きや保安業務、機器メンテナンスなどガス販売に必要なノウハウを融合し、サービスとして展開。2017年度中の提供開始を予定する。

 東電EPでは「省エネリフォーム事業やソニーモバイルとの提携で進めるIoT事業など、電気とガスのセット販売に限らないサービス拡充を図り、顧客の安全・安心な暮らしをサポートできるよう、新しい価値の創造に向けて挑戦を続ける」とコメントした。

最終更新:5/10(水) 7:10

スマートジャパン