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球界屈指の右腕 オリ金子とSB千賀は投法も境遇も正反対

日刊ゲンダイDIGITAL 5/10(水) 12:05配信

 これぞ「息詰まる投手戦」という試合だった。

 9日のソフトバンク―オリックス戦は、もっか4勝の千賀(24)とハーラートップの5勝を挙げている金子(33)が先発。軍配は千賀に上がったものの、見応えのある投げ合いだった。

 千賀は150キロの速球と代名詞となっている落差の大きいフォークを軸に、8回3安打1失点。二回には3者連続三振を奪うなど、毎回の13三振でオリックス打線をキリキリ舞いさせた。

 一方、金子は140キロ台の直球を軸にスライダー、フォーク、カーブ、チェンジアップ、シュート、カットボールと多彩な変化球で的を絞らせず、8回6安打2失点。千賀とは対照的に、こちらはフライアウト12個でソフトバンク打線にじだんだを踏ませた。

 わずか2時間27分で幕を閉じた試合は、両軍合わせて計10安打2四球。3得点はすべてソロホームランとあっては、五回に決勝弾を打った松田が「投手戦になるのはわかっていた。勝ち越せば何とかなると思っていた」と話したのも納得だ。

 千賀と金子は投球スタイルだけでなく、入団の経緯も正反対。高卒の育成枠出身の千賀に対し、金子は社会人を経ての希望枠。一般企業に例えるなら、「バイト上がりの契約社員」と「名門大学卒のエリート社員」くらい、スタートに差があった。年俸も金子が球界最高額の5億円、千賀は6500万円だ。

 さらに、金子はかつてメジャーに注目されながらもオリックスに残留したが、千賀は現在進行形で米球界から熱い視線を送られている。

「相手が金子投手ということで、点を取るのは難しいとは思って、(初回から)ピシャッといきました」

 とは、金子に並ぶ5勝目を手にした千賀。こんな投手戦は年に何試合も見られないが、2人のピッチングや境遇が正反対だったことも、面白さに拍車をかけた。

最終更新:5/10(水) 12:05

日刊ゲンダイDIGITAL