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昆虫と触れ合う楽しさ 若手職員が伝授 磐田の自然公園

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS 5/10(水) 17:26配信

 静岡県内唯一の公立昆虫展示施設の磐田市竜洋昆虫自然観察公園に勤務する“昆虫マニア”の若手職員2人が、奥深い昆虫の世界を紹介する出張教室や観察会などに取り組んでいる。2人は同市在住の北野伸雄さん(31)=浜松市南区出身=と柳沢静磨さん(22)=東京都出身=。「こんちゅうクン」「ファーブルしずま」の愛称で親しまれ、子どもたちに不思議な昆虫の生態や昆虫との触れ合いの楽しさを伝えている。

 北野さんは小学生時代の理科の先生の影響で自然に興味を持ち、大学では昆虫の研究に没頭。2014年から同園に勤務し、市内の小学校でモンシロチョウのふ化やナナフシの体の構造を観察するなどの出張教室を開いている。教科書や図鑑ではなく実物を見せることにこだわり、「予想外の反応が返ってくるのが面白い。授業をきっかけに少しでも昆虫に興味を持ってもらえたら」と話す。

 柳沢さんは昆虫好きが高じて新潟の専門学校を卒業した16年、磐田市に移住して同園に就職。子供向けの園内のガイド活動では、虫や草花のにおいや感触を一緒に確かめながら草むらを探索する。柳沢さんは「虫かごに入った生き物ではなく、自然の中で観察することで感動が大きくなる」と強調する。

 動物園や水族館と比べ、全国的にも昆虫専門の施設は少ない。北野さんは「昆虫への知識が増えると、虫を含めた地域の自然の見え方が変わる。地元の人々に、磐田には昆虫公園があると誇りに思ってほしい」と認知度向上を目指す。

 2人の昆虫の知識や経験を生かした活動は受講者らに好評。これまでとは違う視点での取り組みが増えているという。現在は、カタツムリやゴキブリの展示など新たな催しを展開中。昆虫を調理して食べる「昆虫食」の普及策も構想する。山下洋子施設長(61)は「出張教室の生徒など、施設へのリピーターが増えている。今後も若者ならではの柔軟な考えで斬新な取り組みをしてほしい」と2人の活躍に期待を込める。

静岡新聞社

最終更新:5/10(水) 17:26

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS