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巨人・菅野も攻略!「強虎」本物か 伊勢氏が鑑定

東スポWeb 5/10(水) 16:50配信

 打線絶好調の首位・阪神と3試合連続完封右腕・菅野を擁する巨人が激突した9日の「伝統の一戦」第1ラウンド(東京ドーム)は、4―2で阪神に軍配が上がった。初回にいきなり糸井が先制適時打を放ち、菅野の連続無失点を早々にストップさせて勢いをつけた。今季初の6連勝で貯金9。球界屈指のエースをもいとも簡単に攻略した猛虎打線だが、この強さは本物か。本紙評論家の伊勢孝夫氏が分析した。

【伊勢孝夫 新IDアナライザー】巨人に勝った試合後、主将の福留が「今日はこれで終わったので、また明日からしっかりやりたい。これで足をすくわれないように、足元をしっかり見つめてやっていきたい」とかぶとの緒を締めたと聞いた。すばらしい心掛けだ。だが、優勝を目指してもらいたいからこそ、あえて厳しいことを言わせてもらう。

 はっきり言って、この好調な打線は長続きしない。シーズン中、上位のチームには必ずこういう時期が来るが、ずっと続くわけではない。特に阪神打線は、福留を筆頭にベテランがけん引している。休養を与えながら飛車角落ちの打線で臨む試合も多い。さらに、相手もやられっぱなしで終わるわけがない。それがプロだ。

 この日の試合は、初回の攻撃で決まったと思うが、手応えは少ないはずだ。先頭の高山の曲芸打ちのような左翼線二塁打も、一死三塁からの糸井の右前への適時打も菅野からすれば打ち取った当たり。打たれたという感触はないのではないか。3回には福留のラッキーパンチ(4号2ラン)があって、序盤で4点を奪ったが、4回以降は無得点に封じられた。なぜなら、相手バッテリーが配球を直球系中心に変更したからだ。阪神打線は3回までに6安打で4得点したが、4回以降は3安打で零封された。変化に対応できなかったのだ。 昨季の阪神打線は菅野に対戦防御率0・60と抑え込まれた。この試合に向けて、いろんな観点から菅野攻略法を練っていたはずだ。去年やられた阪神がこの日はやり返したわけだが、阪神陣営が「これで大丈夫」「苦手払拭」と思ったら、次の対決ではまた痛い目に遭うだろう。阪神打線が菅野を攻略したと言うのは尚早だ。

 やられた側は必ず策を講じてやり返す。それがプロだ。やった、やられたの繰り返しで技術は向上する。阪神打線に痛い目に遭った球団は、封じるためにあの手この手で策を講じてくる。プロは甘くない。だから、どんなに好調な打線でもそう長続きはしない。そして、調子には波があって必ず反動がくる。それをいかに最小限に抑えることができるか。6連勝と景気のいい阪神だが、大型連勝の後に5連敗、6連敗せずに、3連敗で止めることができるのか。優勝を狙うなら、そこがポイントだ。

 今後、夏にかけて4番・福留の疲労度は間違いなく濃くなる。阪神には代役の4番がいない。シーズンの苦しい時に主軸を欠きながら、どう戦うのか非常に心配だ。阪神は率直に言って、優勝できる打線ではない。だからこそ、調子のいい時に勘違いをせず、足元をしっかりと見つめることが大事だ。この日の試合で言えば、4回以降の対応をしっかりと反省し、次に生かしてほしい。(本紙評論家)

最終更新:5/10(水) 16:50

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