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HIRO初プロデュース「たたら侍」時代劇では異例の日米同時期公開へ

スポーツ報知 5/10(水) 5:04配信

 【米ロサンゼルス8日(日本時間9日)=畑中祐司】EXILEのHIRO(47)がプロデュースした映画「たたら侍」(20日公開、錦織良成監督)が、6月2日から米9州12都市で公開されることが、当地で発表された。邦画が日本と同時期に米国公開されるのは異例。ハリウッドの老舗劇場「エジプシャンシアター」で行われたプレミア試写会に出席したHIROは、日本公開を前に「いいスタートラインに立てた」と喜んだ。

 映画の聖地で浴びた喝采に、HIROの興奮は絶頂に達した。初めてプロデュースに挑戦した映画で、米公開に弾みをつけるハリウッド・プレミア。「感動。くせになりそう」と熱気は冷めやることはなかった。

 客席には米アカデミー賞会員らの姿もあった。“本場”で認められた。主演の劇団EXILE・青柳翔(32)は今作で、2つの海外映画祭の俳優賞を受賞。「日本公開前に、こんなにステキな場所で。光栄」と自信をさらに深めた。AKIRA(35)は「海を越えて自分たちの作品が届いたことを肌で感じられた」。口々に声を弾ませた。

 米国12都市での劇場公開の決定がプレミアに彩りを加えた。4月から米国公開中の「君の名は。」など日本でのヒットを受けて“米国上陸”するケースはあるが、実写で、しかも時代劇が日本とほぼ同時期に公開されるのは異例。昨年9月のモントリオール世界映画祭(カナダ)の最優秀芸術賞など12の映画祭の計19部門で表彰されるなど海外での高い評価に加え、HIROの“戦略”も実現を後押しした。

 HIROが代表を務める芸能事務所「LDH」は、15年に「LDH USA」を設立。今年から欧州、アジアなどにも拠点を増やし、海外展開を本格化させてきた。昨年4月には「LDH PICTURES」を設立して映画事業にも参入。「たたら侍」は、その第1弾だった。「これからスタートだけど、新しい僕らのエンターテインメントの道がひらけた」とHIRO。国内外で幅広いネットワークを構築する取り組みが1つ、結実した形だ。

 今夏には日本政府がハリウッド中心部に日本文化の広報拠点「ジャパン・ハウス」をオープンさせるなど、国を挙げて海外発信に積極的に取り組む。「僕らの総合エンターテインメントを(世界で)どういう形で通用するのか、アレンジして臨機応変に楽しみながら、日本を中心に地に足つけて頑張っていきたい」とHIRO。日本映画界の今後の可能性も広げる一歩を踏み出した。

 ◆「たたら侍」 日本刀を作るための純度の高い「玉鋼(たまはがね)」を生み出す技法「たたら吹き」を題材にした本格時代劇。戦国末期、奥出雲で伝統継承を宿命づけられた青年が、侍に憧れて村を飛び出す中で葛藤、挫折を通して真の「武士」へと成長していくさまを描く。主題歌「天音(アマオ卜)」は久石譲氏が作曲・編曲し、作詞も手掛けたEXILE・ATSUSHIが歌う。

 ◆エジプシャンシアター(EGYPTIAN THEATER) 1922年に創業。米アカデミー賞授賞式の会場「チャイニーズ・シアター」などを造り、“ハリウッドの父”と呼ばれる興行師のシド・グローマン氏が造ったハリウッド屈指の老舗劇場。

最終更新:5/10(水) 19:01

スポーツ報知