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【ボクシング】WBA世界ミドル級王座決定戦 村田の対戦相手は“逃げの一手”?

東スポWeb 5/10(水) 16:50配信

 WBA世界ミドル級王座決定戦(20日、東京・有明コロシアム)で、ロンドン五輪金メダリストで同級2位の村田諒太(31=帝拳)がついに世界初挑戦する。9日には所属ジムで練習を公開。過去最高の仕上がりを見せたが、対戦相手の同級1位アッサン・エンダム(33=フランス)には気になる情報が…。元WBO同級王者の強敵は早くも“逃げの一手”を打っていることが明らかになったのだ。いったい、どういうことなのか?

 村田は対戦相手のエンダムについて「リスペクトしているし、この選手に勝てば、胸を張って『強い選手に勝った』と言えると思う」と、敬意を持って話した。

 そのエンダムは出身地のカメルーン代表として2004年アテネ大会と昨年のリオ大会で2回、五輪に出場。元WBO世界ミドル級王者の肩書もある強敵だが、今回の対戦に向けての交渉で陣営が執拗にこだわったことがあったという。それが「リングの一辺が7メートル以上あること」だった。

 プロボクシングのリングのサイズはロープ内の一辺が「5・5メートル以上、7・3メートル以内」と決められている。一辺が2メートル近く違うと、最大と最小では結構な差になるが、ルール内で最大に近いサイズを要求してきたということだ。

 興行を主催する帝拳ジムサイドは、用意していたリングがこのサイズを満たしていたため主張を受け入れた。ところが、エンダム側はさらに「契約書に明記すること」まで要求してきたという。あまりのしつこさに関係者からは「どれだけ逃げ回るつもりなんだよ」という声が上がった。

 一般的に打ち合う選手は物理的に相手との距離が離れない小さいリングを好み、足を使う選手はスペースを使える大きいリングが有利と言われる。エンダムに関しては村田も「足を使う相手なのでその練習をしてきた。試合でもそういう展開になると思う」と話したように、典型的な後者のタイプ。口約束だけでいざ日本に来たら、リングが小さくて泣き寝入りするしかない…という事態を避けるために契約条項に明記したわけだ。これは自身の持ち味をフルに発揮して、本気でベルトを取りに来る決意の表れともいえる。

 この日、2ラウンドのスパーリングを行った村田は、足を使ってくることが予想されるエンダム対策の動きを披露。練習後の取材対応中には足元に“水たまり”ができるほどの汗をしたたらせ「(減量は)リミットまで3キロを切っているので、いつでも落とせます」とした上で「昨日はスッポンを食べ過ぎたかも…」という余裕があるほど順調な調整ぶりをアピールした。帝拳ジムの浜田剛史代表(56)も「デビュー以来で、最もコンディションのいい状態」と太鼓判を押す仕上がりだ。

 ロンドン五輪での金メダル獲得から5年弱。アマに続くプロの世界の頂点には、“逃げの一手”に出る相手を得意の右で仕留めることができるかがカギになりそうだ。

最終更新:5/10(水) 16:50

東スポWeb