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マー メジャー歴代最高勝率.721 4失点も5勝目「粘れた」

スポニチアネックス 5/10(水) 6:00配信

 ◇インターリーグ ヤンキース10―4レッズ(2017年5月8日 シンシナティ)

 ヤンキースの田中将大投手(28)が8日(日本時間9日)、メジャーNo・1の称号を手に入れた。レッズ戦で7回10安打4失点(自責3)で両リーグトップタイとなる5勝目。メジャー通算44勝17敗とし、勝率・721は、1900年以降の50試合以上に先発した投手では最高となった。チームが延長18回を戦った翌日ということもあり、救援陣を休ませる112球の熱投だった。

 3点リードの4回、味方の失策も絡んで無死満塁。1点は覚悟する局面だが、田中は「最初からそういう(1点覚悟の)マインドでいたら傷口が大きくなる」と試合後に話した。

 現地テレビの実況は言った。「ベストオプション(最高の球種選択)だった」――。ペラザを初球スライダーで二飛に打ち取ったが、続くバーンハートに対して、2ボールとなった場面だ。絶対にボール球は投げられない。そこで選択したのはスプリット。ストライクゾーン低めギリギリの高さで空振りを奪うと、続く4球目はさらに低く、ボールゾーンで空振りを奪った。押し出しが怖い場面、絶体絶命のピンチで相手打者の打ち気と見極め、制球をつける。さらに2球、同じ球種を続けて最後は遊ゴロ併殺に仕留めた。勝負どころと心得ていたからこそ雄叫びを上げた。

 数字が田中の凄みを示している。両リーグ最多タイの今季5勝目で、メジャー通算44勝17敗で勝率は・721となった。1900年以降の50試合以上先発した投手では、ヤンキースで活躍したスパッド・チャンドラーの・717を超えるメジャー歴代1位に立った。打線の援護が必要な勝利は球数制限が厳格なメジャーでは、より不確定要素が大きい。「1点でも少なく抑えることがチームの勝利につながる」と「世界一負けない男」の哲学は明確だ。

 7回4失点。10安打を許した試合で勝利投手になったのは米4年目で初めてだが、長い回を投げきる使命があった。前夜チームはカブスと延長18回で7投手を投入する6時間5分の死闘を演じた。先発に備えて同戦の試合前に移動した田中は午前2時まで試合中継を見た。「18回表で勝ち越したところまで見て寝ちゃった。勝つ瞬間を見られなかった」と苦笑いしたが「長いイニングを意識した」。球数は今季最多の112球。初球を3安打されたのも想定内。「しっかり粘れた。4失点という結果よりは内容はあった」。何より、ジョー・ジラルディ監督は「彼は長い回を投げることの重要性を分かっていた」と感謝の言葉を並べた。

 楽天時代の13年も24勝0敗を記録したが、メジャーに舞台を移しても、特長を発揮し続ける。チームは6連勝で首位を守った。エースが若きチームに勢いを生んでいる。(シンシナティ・渡辺 剛太)

 ≪楽天時代も勝率.739≫田中は楽天時代にも・739(99勝35敗)の高勝率を記録し、50試合先発以上では斉藤和巳(・775)、大谷翔平(・750)に次ぐプロ野球歴代3位。4位は・736の沢村栄治で、レンジャーズのダルビッシュは・710で7位に名を連ねている。また、田中が2桁安打を許して勝利を手にしたのは米移籍後初で、楽天時代は13年4月23日オリックス戦での15被安打(8回3失点)での白星がワースト。

最終更新:5/10(水) 6:00

スポニチアネックス