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<ラグビーW杯>日本は幸運な組? 対戦相手決定

毎日新聞 5/10(水) 22:28配信

 10日の2019年ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会1次リーグ組分け抽選会で、A組の日本は、優勝経験のないアイルランド、スコットランドとの対戦が決まった。「どの組にも強いチームが並んでいる。ニュートラルに見ていきたい」。悲願の8強入りを狙うホストチームにとっては比較的幸運な組分けに映るが、日本のジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC)は慎重な口ぶりだった。【大谷津統一、村社拓信】

 最上位の「グループ1」から日本と同じA組に入ったのは、いずれもW杯優勝歴のあるニュージーランド、イングランド、オーストラリアではなく、8強が最高成績のアイルランド。「日本は非常に短期間で進化した。卓越した選手が多い。難しいリーグになる」。アイルランドのジョー・シュミットHCは警戒した。

 ただ、アイルランドは欧州で最も勢いのあるチームの一つでもある。昨年11月にニュージーランド、今年3月にはイングランドのテストマッチの連勝をともに「18」で止めた。伝統的に強いFWに加え、SOセクストンらバックスに逸材がそろう。日本とは6月に静岡、東京でテストマッチ2試合を行う予定で、ジョセフHCは「アイルランドは質の高いチームになった。6月に知見と経験が得られるのは良いこと」と見る。

 スコットランドは日本に前回のW杯で唯一の黒星をつけた相手だ。日本は昨年6月にホームで行ったテストマッチ2試合でも敗れたが、小差の接戦を演じており相性は悪くない。前回大会で対戦した日本のフッカー堀江翔太(パナソニック)は「欧州勢はスクラム、ラインアウトで攻めてくる。体も大きい選手が多い。FWがどこまで対応できるかどうかだ」と指摘する。

 A組には欧州地区予選1位、欧州-オセアニアプレーオフの勝者も入った。日本は欧州予選突破の有力候補であるルーマニアとのテストマッチも6月に熊本で行う予定で、絶好の腕試しになる。

 日本がA組で2位以上となって準々決勝に勝ち上がれば、顔を合わせるのはB組勢となる。3連覇を狙うニュージーランド、前回大会の初戦で日本に歴史的敗北を喫しながら3位に入った南アフリカという強敵が待つ可能性が高い。厳しい組分けとなったのはC組だ。世界ランキング2位のイングランド、強豪のフランス、前回4位のアルゼンチンが一緒になった。15年大会で日本を率いたエディー・ジョーンズ・イングランドHCは「難しい組だが勝ち抜きたい」と力を込めた。

 ◇イングランドHC「勝ち抜きたい」

 前回大会で日本を率いたエディー・ジョーンズHCのイングランドは、フランスとアルゼンチンとの対戦が決まった。記者会見で「死の組」と評されると、「誰も死なない」と笑顔でかわし「難しい組なのは確かだが、勝ち抜きたい」と強い意気込みを語った。

 地元開催だった前回大会で1次リーグ敗退に終わったイングランドの再建を託されたジョーンズHC。初の外国人指揮官として新戦力を積極的に起用するなどしてチームの底上げに成功し、今年3月にアイルランドに敗れるまでテストマッチで18連勝した。

 2019年大会に向けて「条件に対する準備が必要。天候も重要で、日本の9月後半は気温も湿度も高い。日本で試合をしたことがないチームをどのように適応させるかが重要になる」。知り尽くした地で、ラグビーの母国の復権を目指す。【村社拓信】

最終更新:5/11(木) 2:59

毎日新聞