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<J1>鹿島レオシルバ「無意味な謝罪」 侮辱発言問題で

毎日新聞 5/10(水) 23:43配信

 サッカーJ1浦和のDF森脇良太が鹿島の選手に対する試合中の侮辱発言で2試合の出場停止処分を下された問題で10日、鹿島のMFレオシルバはアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)のムアントン戦後、「無意味な謝罪」と気持ちを語った。

 問題発言は4日のJ1浦和-鹿島戦での小競り合いの中で起きた。鹿島のMF小笠原満男は、森脇がブラジル出身のレオシルバに対して「臭い」と暴言を吐いたとして「差別ととらえられてもおかしくない」と主張した。森脇は「小笠原選手のつばがかかったので『口がくさい』と言った」と説明し、言い分が食い違っていた。Jリーグの規律委員会は森脇と小笠原から事情を聴き、発言相手は特定できなかったが侮辱に当たるとして9日に処分を発表。これを受けて森脇は、報道陣の取材に対し「小笠原選手とレオシルバ選手に不快な思いをさせて心から反省している」と述べた。

 10日のムアントン戦にフル出場して勝利に貢献したレオシルバは「勝って(1次リーグE組)1位通過という目標だけに集中していた」と振り返り、森脇の謝罪については「誰でも同じだが、人生において過ちやミスをした時は直後に謝るもの。処分が下された後に謝られても無意味な謝罪ではないか。彼とは今後も深く関わりたいとは思わない」と淡々とした様子。一方で「日本人の誠実さ、忠実さ、礼儀正しさを感じているし、日本人に対するイメージは変わらない」とも話した。

 問題を提起した小笠原は「処分を求めていたわけではなく、今後こういうことがないようにしてほしいという思いだった」と説明。「(森脇の謝罪の中に)こういうことがないように気をつけますという言葉があった。その言葉を信じたい」とした。

 また、規律委員会の調査は尊重するとした上で「発言が誰に向けてのものか確定することができなかったとあったが、それで終わりなのかどうか。レオシルバ選手にも(事情を)聴いていない。審判団、浦和、鹿島の選手たちなど、もう少し調査できる対象の人はいる。真相にたどり着くための作業がこれから行われるか分からないが、あってほしい」とも話した。【大島祥平】

最終更新:5/10(水) 23:43

毎日新聞