ここから本文です

4月の新車販売でトヨタ「C-HR」が初の首位

ニュースイッチ 5/10(水) 7:05配信

国内の上位は「軽」が占めるも、世界の趨勢はSUV

 日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽協)が9日発表した4月の車名別新車販売によると、トヨタ自動車のスポーツ多目的車(SUV)「C―HR」が1万3168台を売り、初の首位に躍り出た。

 C―HRは2016年12月に国内市場へ投入された。国内で高まり続けるSUV人気と、新車効果が表れた格好だ。

 3月まで4カ月連続で首位だったホンダの軽自動車「N―BOX」は、2位に陥落。前月8位だったダイハツの「ムーヴ」は3位に躍進。同社の「タント」は前月と同じく4位。前月3位で16年度の乗用車販売で首位だったトヨタのハイブリッド車(HV)「プリウス」は5位となった。

 トップ10には、HVや軽自動車などが占め、低燃費車が売れ筋の構図は変わらない。また「C―HR」「ムーヴ」「プリウス」に加え、スズキの「ワゴンR」、新駆動方式を搭載した日産自動車の「ノート」、ホンダの「フリード」など、ここ1年以内に発売された新車もしくは新モデル投入車が人気だ。

フォーマルからカジュアルへの流れ

 スポーツ多目的車(SUV)市場が活況を呈している。日本国内では国内外の自動車メーカーが新型車を相次いで投入。米国や中国でも、都会的なデザインと走破性を両立する点が受け入れられ、販売を伸ばしている。

 「フォーマルからカジュアルへの流れが今後も続く中で、安全やデザイン、色の差別化で商品を訴求する」。SUBARU(スバル)の吉永泰之社長は、SUV市場での同社の強みを語る。

 5月24日に発売する小型SUV「XV」の新型車はカジュアル志向を取り入れつつ安全性も備えて、同社の強みが結集された商品と言える。街中でも自然の中でも映えるデザインに仕上げて、取り回しの良さや乗り降りのしやすさも実現。安全面では、歩行者保護エアバッグと運転支援システム「アイサイト」最新版を標準装備した。吉永社長は「しびれるくらい良い車に仕上がった」と自信を見せる。

 「RVR」や「アウトランダー」など、SUVに強みを持つ三菱自動車。新たな世界戦略車として、小型SUV「エクリプスクロス」を2017年秋から欧州に出荷を開始するほか、日本や北米など他地域へも展開する予定だ。

 外観には、スポーティさとダイナミックを併せ持つフロントデザインや、ハイテク感を表現した機能的なランプデザインなどを採用。内装では走行中でも姿勢を変えずに操作できるタッチパッドコントローラーなどを採用したことで、“スタイリッシュさ”を強く打ち出している。

 さらにアウトランダーと車台を共有しており最低地上高が高く、雪道や泥の多い道でも力強い走りを実現。商品企画部の鳥井敦史主任は「当社の従来のSUVは“男臭かった”が、(エクリプスクロスは)おしゃれでアクティブな女性にも好んでもらえるのでは」と、新たな顧客層開拓のツールとしても期待する。

 また同社にとり、16年に燃費不正問題が発覚してから初めての新型車という点でも大きな意味がある。鳥井主任は「日本でプレミアム感を訴求して売り込むことで、当社のブランドの回復・向上につなげたい」と意気込む。

 新商品戦略で攻勢をかけるのは日本勢だけではない。海外メーカーも、ここに来て相次いで新車投入の動きを加速している。
 
 メルセデス・ベンツ日本(東京都品川区)は4月、小型SUV「GLA」を3年ぶりにフルモデルチェンジして、販売開始した。外観には同社の多くのSUVに施されているパンチドグリルを採用したほか、リアコンビネーションランプなども改良。走行性能を高めつつ、SUVのオフロード特性をより強調したデザインに仕上げた。

 また、駐車を支援する後方カメラや自動ステアリング操作機能を全モデルに採用した。上野金太郎社長は「運転が苦手な人でも安心して乗れる1台」と自信を示す。

 日本市場でSUVのラインアップ強化に乗り出すのは、プジョー・シトロエン・ジャポン(東京都渋谷区)。プジョーブランドのSUVとして、新たに2車種を17年中に追加し、計4車種に拡大する。3月に発売した「3008」のディーゼルモデルとして「3008GTブルーHDi」を今夏に、3列7席タイプの新型車「5008」を今秋にそれぞれ投入する予定。クリストフ・プレヴォ社長は「SUV市場の競争において、新たなラインアップが我々の成長を支えてくれる」と新商品に期待する。

1/2ページ

最終更新:5/10(水) 7:05

ニュースイッチ