ここから本文です

犬や猫の販売をやめ、保護犬・猫の譲渡を事業に 脱ペットショップの挑戦

sippo 5/10(水) 11:20配信

 JR千葉駅から車で10分ほど。ペットショップ風の店内に入ると、何かが違う。中央にフードや玩具の売り場、左手にトリミングサロン。ペット販売のショーウインドーはどこにもなく、その代わりに木製の囲いがいくつか。その上には里親募集の言葉。囲いの中にいるのは、子犬ではなく、おとなの犬だ……。

【写真特集】犬や猫の販売をやめたアニマルライフ千葉本店

 実はこの店、1年前までは「ジャングル」という名前のペットショップだった。2015年10月、(株)アークスが「ジャングル」のペットショップ事業を引き継ぎ、2016年7月にペットの生体販売をやめて、現在のペットの複合施設「アニマルライフ千葉本店」に生まれ変わった。

「20年以上続けた生体販売をやめました。譲渡事業にかわりもうすぐ1年になります」

 そう説明するのは、アニマルライフの社長の竹堂佳紀さん(40)だ。

 アニマルライフには、動物病院も併設されている。ICUなどの設備を持ち、大学病院と連携。ボランティアが連れてくる保護猫の避妊手術も常時受け付けている。2階には、犬、猫、ウサギなどエキゾチックアニマル用の広々したペットホテルや、老犬・老猫ホーム、しつけルーム、屋上にはドッグランも備えた、複合型施設だ。

 竹堂さんに案内されて譲渡コーナーにいくと、身を乗り出す元気な茶白のミックスの犬がいた。貼り紙にはこうあった。

〈きなこ推定6~8歳 女の子 お預かり先=千葉動物保護指導センター 備考=男の人と子供が苦手〉

 竹堂さんは「『きなこ』は今年の3月に、千葉市の動物保護指導センターからここに連れて来ました。とてもおとなしく、よい子です。きなこの隣にいるミニチュアダックスの『ぴょんぴょん』(15歳)は、ペットショップ時代からいた(看板犬だった)子です」と説明した。

 アニマルライフでは市などで保護された犬に加え、ペットショップ時代に販売していた犬の新たな家族も探している。業態を転換したきっかけは何だったのか。

「転機は経営が変わってペット事業を見直したことです。ペットの生体を売ることにスタッフ自身が疑問を持ち、世の流れ的にも生体販売をすることが合わなくなってきた。その中での決断でした」

 アニマルライフには「ぴょんぴょん」のように、ある程度の年齢に達した純血種の犬も複数いる。主に、ペットショップ時代に売れ残ってしまった子だ。

1/2ページ

最終更新:5/10(水) 11:20

sippo