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自宅も水稲苗も 宮城の山火事 農家も被害

5/10(水) 7:01配信

日本農業新聞

 宮城県栗原市で8日に発生した大規模な山火事で、組合員の住居や育苗ハウスに被害が出たJA栗っこは9日、管内の状況を調査し、被害に遭った組合員に今後の住居や共済について説明会を開いた。火災は8日夜に鎮火、けが人はいなかった。

 同市本木地区で水稲約2ヘクタールを作付けする諏訪弘さん(64)は、火災が発生した山林の目の前に自宅や倉庫、育苗ハウスがあり、倉庫は全焼、ハウスはビニールが焼失した。ハウス内で育苗していた「つや姫」の苗300箱の半分が植え付けできない状態になった。今週末に田植えを予定していた諏訪さんは「ここまで育てた苗が一瞬で駄目になった」と肩を落とす。

 JAは他にも、育苗ハウスの被害を受けた農家が複数いることを確認。担当者は「根が生きている苗は焼けた上の葉を刈って使うしかない。田植えを間近に控えていただけに農家のショックは計り知れない」と話す。

 JAは田植えを終えて苗が余っている農家に協力を呼び掛けるなどして苗の調達を急ぐ。農業機械や施設などの被害状況の調査も進めている。

 市やJAは9日朝、被災した住民向けに説明会を開き、今後の住居やJA共済について説明。家屋が全焼した4世帯が参加した。JAによると、参加者は、安心した様子だったという。吉尾三郎組合長は「一日も早く営農活動を再開し、平常な生活に戻れるよう全面的に協力したい」と、JA挙げて対応するとした。

日本農業新聞

最終更新:5/10(水) 7:01
日本農業新聞