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大統領に革新派・文在寅氏…韓国の今後は?

ホウドウキョク 5/10(水) 17:34配信

9日に投票が行われた韓国大統領選挙で、「共に民主党」の文在寅(ムン・ジェイン)候補の当選が決まった。政権交代は9年ぶり。

韓国はどこに向かうのか。今回の結果について、韓国での取材歴40年、産経新聞ソウル駐在客員論説委員・黒田勝弘さんに聞きました。

文在寅氏は人懐こく庶民的

――文在寅氏の当選についてどう思いますか?

黒田
非常に順当だと思う。私は保守系なので、保守派による大逆転を期待したが、やはり予想通りになりました。

彼が通ったのは、朴槿恵大統領を辞めさせた流の中で、彼がデモを主導したり主人公であったこともある。文在寅氏は見た目の通り、人懐っこいというか、庶民風でソフトな感じがある。前の朴槿恵さんがあまりにもお姫様的であまり心を開かない人だったので、それとは違うリーダーシップが欲しいというのが一番の背景だと思います。

保守派勢力の抵抗もあり、政局運営は難航

――文在寅氏は盧 武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領の側近でしたね。

黒田
10年前、文在寅氏は革新政権の番頭さんだった。番頭さんというのは、愛想は良いけど、リーダーシップやカリスマ性があるわけではない。彼は庶民的な感じで、国民に寄り添って何か良いことをしてくれんじゃないかと期待しているが、リーダーシップはどうかなと思います。

議会では少数与党だし、今回2位になっている保守派の勢力が危機感を感じて結集しているので、抵抗も非常にあるでしょうし、政局運営はなかなか難しいと思います。

――課題はいろいろとありますが、優先順位は?

黒田
日本人は対日関係とか慰安婦問題というが、文在寅氏からすると対日関係の順位は低い。

国内的には景気を良くして、若者の就職口を増やす雇用創出というものがあるが、外から見ると対米関係とか北との関係をどうするのか。

いわゆる左翼革新政権ですから、北について甘いというところがあるので、そうなると日本、韓国、アメリカで共同して制裁措置で北を封じ込めてきたんだけど、そこに穴が開くことになる。彼も早くトランプさんと会ってアメリカとの関係を確定してほしい。

――THAAD配備の問題は文在寅氏にとって踏み絵になるのでしょうか?

黒田
当初は反対と言っていたが、そのうち「検討してもいい」と後退した。この件は、トランプさんがTHAAD配備の代金に10億ドル出せと言ったものだから、逆に世論は文在寅さんが言っていたことが正しいんじゃないかと言い出した。トランプさんは韓国の事情を知らない軽率な発言だったと思いますが。

これは安保問題なので、これまでの方針がそれほど変わることはないのでは。よって文在寅氏も認めざるを得ないと思います。

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最終更新:5/10(水) 17:34

ホウドウキョク