ここから本文です

おむつCM動画のワンオペ育児に賛否 メーカー「理想と現実の違いを伝えたかった」

5/10(水) 16:06配信

BuzzFeed Japan

ユニ・チャームのおむつ「ムーニー」がサイトで公開しているCM動画に注目が集まっている。父親の登場はわずか4秒。リアルな描写には共感のほか「見るのがつらい」との声も。制作の意図を聞いた。【BuzzFeed Japan / 小林明子】

【特集】これからのセックスと性教育について語ろう

「ムーニーから、はじめて子育てするママへ贈る歌 『moms don't cry』」というタイトルの動画は、ある母親の日常が描かれている。

赤ちゃんの夜泣きのたびに目を覚ます。抱っこして両手に買い物袋をさげて歩く。風呂上がりに濡れたまま赤ちゃんのもとに駆け寄り、あやす。散らかった部屋で茫然とする。

そんな育児の奮闘が描かれた後、初めて自分の指を握り返し、笑顔のような表情を見せるわが子を見て、母親は涙ぐむ。「その時間が、いつか宝物になる。」というコピーで終わる。

父親の登場は約4秒

BuzzFeed Newsが調べたところ、2分1秒の動画のうち、夫と思しき男性が登場するのは2回。誕生したときの病室での後ろ姿(約2.38秒)と、赤ちゃんを抱いてタクシーに乗る母親を横で心配そうに見守る姿(約1.71秒)だ。

タイトルの「はじめて子育てするママへ」からしても、ワンオペ育児(家事や育児を一人で担っている状態)をテーマにしているとみられる。

この動画に対し、Twitterなどではさまざまな反応がある。

「吐きそうになった」

「ワンオペ育児賛美にしか見えない」
「このCMみたいなお母さんはいっぱいいる」
「『その時間がいつか宝物になる』からこの状況のままがんばれって言われても」
「つらかった時を思い出して吐きそうになった」

共感する声の一方で、大変だった頃を思い出してフラッシュバックしてしまう、といった声もあった。ワンオペ育児が美化されているように感じる、との意見もある。

育児の実態は

ユニ・チャームのサイトには「育児に役立つ情報」が掲載されている。「新生児ママの代表的な1日」の例では、午前8時に「パパ出勤」の後、母親がずっと一人で子どもの世話と家事をし、ほぼ2時間おきにおむつ替えと授乳を繰り返している。

このCM動画やスケジュール例は、育児の実態を表している側面もある。

子どもが乳児の間は、共働き夫婦であっても育児休業を取るなどして、一方が働き、一方が自宅にいてワンオペで家事や育児をすることが多い。人によっては祖父母の力を借りることもあるが、孤立育児による問題が発生しやすい時期ではある。

NPO法人「ファザーリング・ジャパン」が2011年の総務省「社会生活基本調査」からまとめたデータによると、6歳未満児のいる世帯の1日の家事・育児関連時間は、夫は1時間7分(うち育児時間は39分)、妻は7時間41分(うち育児時間は3時間22分)となっている。

1/2ページ

最終更新:5/11(木) 13:23
BuzzFeed Japan