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【読者の質問に回答】繰上げ(前倒し)できる年金は「すべて繰上げ」したいけどデメリットはあるの?

マネーの達人 5/10(水) 6:11配信

読者の方から、こんな質問をいただきました。

「現在、厚生年金に加入中。60歳になったら、 繰上げできる年金は全て繰上げしようと考えています。 しかし、65歳までは継続雇用で働けます。60歳から65歳まで年金をかけた場合は65歳からの支給額はどうなるのでしょうか?」

もらえるものは、早くもらったほうがいい?

繰上げ請求については、よくご質問をいただきます。

なかには、金融機関の顧客サービスで受けた年金相談で「国民年金も60歳から受け取ることもできるって、知っていますか?」などと言われ、「いつまで寿命が続くか分からないし、もらえるモンは早くもらっちゃおう」と、促されるように繰上げ請求をしてしまったという話も聞きます。

では、本当に早くもらってしまったほうがいいのでしょうか。

繰上げ請求の仕組み

老齢厚生年金と老齢基礎年金(国民年金)の繰上げ請求について、これから60歳になる昭和32年4月2日~昭和34年4月1日生まれの男性の繰上げパターンでご説明します。

この世代は、特別支給の老齢厚生年金(報酬比例部分)が63歳から支給されます。

報酬比例部分の年金を繰り上げるときは、65歳から支給される老齢基礎年金も一緒に繰上げて請求することになっています。

ただし、加給年金(生計維持関係にある配偶者や高校卒業前の子に対する家族手当のようなもの)は、65歳から支給となります。

厚生年金も基礎年金も、本来の受給開始年齢より早く受け取ると、1か月ごとに0.5%ずつ減額されます。

昭和32年4月2日~昭和34年4月1日生まれの男性が60歳で繰上げ受給すると、次のような計算になります。

(1)老齢基礎年金の繰上げ

5年=60か月繰上げ…0.5 × 60= 30%減額

本来受給できるはずだった老齢基礎年金の70%の金額を、生涯受給します。

(2)老齢厚生年金の繰上げ

3年=36か月繰上げ…0.5 × 36= 18%減額

受給できる年金額は、本来受給できる報酬比例部分の82%相当額です。

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最終更新:5/10(水) 6:17

マネーの達人