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三沢市漁協が合併不参加 県内漁協再編、足並みそろわず

デーリー東北新聞社 5/10(水) 10:49配信

 青森県内の47漁協を4漁協に再編する計画について、三沢市漁協(福田正組合長)が合併に向けた推進協議会に理事や職員を派遣しない意向を固めたことが9日、同漁協への取材で分かった。11日には同漁協が対象エリアとなる三八ブロックの協議会設立を控えるが、同漁協が不参加の意向を示したことで、合併協議は船出から足並みがそろわない見通しとなった。

 県漁協経営安定対策協会(県経対協)と県漁業協同組合連合会(県漁連)は4月、47漁協に対し、推進協議会に参加する協議会委員と、作業部会を構成する専門委員の選出を依頼。委員名簿の提出により参加の有無を確認していた。

 三沢市漁協は今月2日の定例理事会で協議会委員2人、専門委員1人の名簿提出を議題としたが、理事から「合併はしない」という声が多数上がり、名簿を提出しないことを決めた。

 福田組合長は取材に「理事会は以前から合併の議論自体、時期尚早だという結論に至っていた」とし、当初から合併の意思がなかったと説明した。

 西北ブロックは1日に推進協議会を設立済み。県経対協は9日までに陸奥湾、三八、下北の3ブロックについて、三沢を除いた各漁協から参加する旨を確認している。担当者は「三沢が委員を選出したかどうかは言えない」としつつ「仮に協議会に加わらない漁協があっても、ブロックごとに合併を進める方針は変わらない」と述べた。

 イカ釣りを主力に黒字運営が続く三沢市漁協。ただ、同漁協と組合員には、同市と六ケ所村にまたがる三沢対地射爆撃場によって漁業権を消失している海域への補償として、防衛省から交付金も支給されており、他の漁協の赤字を補填(ほてん)することになりかねない懸念があるとみられる。

デーリー東北新聞社

最終更新:5/10(水) 10:49

デーリー東北新聞社