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飲み残しの医薬品を節約 「節薬バッグ」制度半年 全国への広がり期待

5/10(水) 12:29配信

カナロコ by 神奈川新聞

 家庭で飲み残した医薬品を薬局に持参して、次回の処方量に反映させる「節薬バッグ」制度。三浦半島内で運用が始まって半年がたち、約137万円の医療費削減効果を発揮した。患者の窓口負担軽減にもつながる取り組みで、発案した横須賀市薬剤師会は「市民参加型のモデルとして、やがて全国に広まれば」と意気込んでいる。

 節薬バッグの運用は地域貢献活動の一環として、昨年9月に横須賀市周辺を中心に始まった。ご当地グルメ「ヨコスカネイビーバーガー」にちなんで「ネイビーバッグ」と名付けた紺色の医薬品回収バッグを、各薬局が患者の希望に応じて配布。バッグに入れて持ち込まれた医薬品の使用期限などを薬剤師がチェックする。

 新たに同じ薬が患者に処方される場合、使い切れなかった分を減らすように医療機関と電話で調整。医師の了解のもと、重複分を減らした上でその場で処方する。使い切れなかった医薬品の活用は、処方された本人のみに限定される。

 活動は、三浦市、逗葉の両薬剤師会と共同で実施。これまでに三浦半島内の75薬局が協力した。報告のあったバッグの回収は、今年2月までに251件で、使い切れなかった医薬品の合計金額は約330万円。そのうち約137万円分が実際に活用された。1回の回収で10万円を超えたケースもあったという。

 横須賀市薬剤師会は「一定の結果を得られた」と評価。「家に薬が余っていると誤って飲んでしまうケースもあるため、医薬品の適正使用につながる」と話す。

 今後は健康関連イベントで節薬バッグを配布するほか、訪問看護師らとも連携して活動の拡大を目指す。