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貴重なサクラ天然記念物に 城端のコシノヒガン

5/10(水) 21:57配信

北日本新聞

 ■南砺市が指定へ 全国に普及した原木

 全国に広がったコシノヒガンザクラのルーツとされる南砺市城端(野下)の古木が、市の天然記念物に指定されることになった。10日に市役所城端庁舎で開かれた市文化財保護審議会で指定を妥当とする意見がまとまったことを受け、22日に市教委が告示する予定。地元愛好者は大切に保存していこうと決意を新たにしている。

 コシノヒガンは、エドヒガンとキンキマメザクラの交雑種。これまでに高岡、蝋山など四つの型が確認されている。このうち「普及型」は1980年代以降、日本花の会結城農場(茨城)で苗が増殖され、全国各地に植栽された。

 とやまさくら守(もり)の会の小原耕造会長=南砺市城端=と、大原隆明県中央植物園主任の調査で、樹齢が100年を超えるとみられる野下の古木が普及型の原木であることがほぼ確定的となり、2009年に日本櫻学会研究発表会で報告された。

 小原会長と、城端ナチュラリスト研究会の水上成雄会長=同市信末(城端)=が、長期的な保存に向け記念物指定を審議会側に働き掛けた。

 28日に魚津市を中心に開かれる全国植樹祭で、天皇陛下が植樹されるコシノヒガンの苗木も、野下の古木の枝から育てられたものになる。

 小原会長は「貴重なサクラとして、根っこの先まで大事に守っていきたい」と話している。

北日本新聞社

最終更新:5/10(水) 21:57
北日本新聞