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奇想天外な小説「ダチョウは駄鳥!?」 芥川賞の東峰夫さん、15年ぶり新作発表

5/10(水) 5:45配信

沖縄タイムス

 県出身の芥川賞作家、東峰夫さん(78)が、約15年ぶりになる新作「ダチョウは駄鳥!? ―九段論法による神の存在証明」を発表した。雑誌「民主文学」6月号(発行・日本民主主義文学会)に、東さんのインタビューと共に作品が掲載されている。

 東さんは、沖縄が日本に復帰した1972年、復帰前の沖縄の社会状況や沖縄人の葛藤などを描いた小説「オキナワの少年」で県内2人目の芥川賞を受賞した。新作の発表は2002年に雑誌「群像」に掲載された「ガードマン哀歌」以来、約15年ぶり。

 作品は、ガソリン・スタンドで、主人公と偶然に出会ったダチョウのひなとの関係を軸にした物語。心理学者ユングの自伝を引用し、夢や無意識についての考察を交えながら、奇想天外な話が展開していく。

 東さんは今年1月、掲載誌「民主文学」を発行する日本民主主義文学会に入会した。同誌のインタビューでは、芥川賞作品の「オキナワの少年」について「初めて書いた。日雇いをしながら書いて」と当時の状況を振り返った。

 現在の沖縄について、復帰時と比較しながら「あのころからずっと同じ状況で、同じたたかいをたたかっている」と指摘。現在の沖縄は「強くなっていますね」「みんな一致団結して米軍に反抗している」と印象を話している。

 同誌はインターネットなどで購入できる。問い合わせは同文学会、電話03(5940)6335。

最終更新:5/10(水) 7:05
沖縄タイムス