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1962年の自分の姿を発見 写真展「あんやたん農連市場」きょうまで

5/10(水) 10:05配信

沖縄タイムス

 那覇市樋川の農連市場で開催中の写真展「あんやたん農連市場」に9日、本部町の古堅千枝さん(94)が子や孫らと訪れ、展示写真に自分の姿を見つけた。1962年8月9日に撮影されたもので、パイナップルを品定めする客のそばに立つ当時40歳の古堅さんが写っている。一緒に働いていた人たちとも再会を果たし、「自分の写真があったことに驚いている。でも、友達と会えたのが一番うれしい」と声を弾ませた。

 古堅さんは沖縄戦で夫を亡くし、女手一つで子ども4人を育てたという。50年以上にわたって本島北部の農産物を買い取り、農連市場まで運んで売っていた。「ほぼ毎日、本部と市場を往復した。人生のつらいことも楽しいことも全部、農連で経験した」と振り返る。

 この日、古堅さんは市場で働く山城ハル子さん(85)=那覇市=と約20年ぶりに再会。肩を抱き合って喜び、昔話に花を咲かせた。山城さんは「古堅さんは商売上手だった。お互いに気が強くてけんかもたくさんしたけど、今ではいい思い出」と目に涙を浮かべた。

 息子の宗男さん(73)は「みんなに温かく迎えてもらい感謝している。母の満面の笑みを久しぶりに見た。来てよかった」と話した。

 農連市場の変遷を紹介する写真展「あんやたん農連市場」は10日午後6時まで。主催は沖縄タイムス社と農連中央市場事業協同組合。入場無料。

最終更新:5/10(水) 10:05
沖縄タイムス