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白鵬、稀勢の里“敵情視察”「完全でないのは確か」

日刊スポーツ 5/10(水) 10:06配信

 大相撲の横綱白鵬(32=宮城野)が9日、二所ノ関一門の連合稽古が行われた東京・江東区の尾車部屋に出稽古し、左上腕付近にけがを抱える横綱稀勢の里(田子ノ浦)を“敵情視察”した。春場所以来となるライバルの相撲を間近で見た。けがからの復活を感じる一方、物足りなさも指摘した。自身は大関とりの関脇高安、玉鷲と15番取り、1年ぶりの優勝を狙う夏場所(14日初日、東京・両国国技館)へギアを上げた。

【写真】 稀勢の里夏場所どうなる?連合稽古の評価も真っ二つ

 白鵬がまわし姿の稀勢の里と対面した。けがの影響で春巡業と稽古総見を休場したライバル。左腕から胸にかけて分厚いテーピングを施し、嘉風、石浦、琴奨菊の順に14番取った稀勢の里を土俵脇で見届けた。同じ横綱の視点から「大丈夫でしょ」と復活に期待した一方で、「完全ではないのは確かだね。勝った相撲はいなしてるからね」と冷静に内容を把握。物足りなさもちょっぴりにじませた。

 二所ノ関一門の連合稽古に出向いたのは14年初場所前以来、約3年ぶりのこと。目当ては大関とりの高安だった。前日8日は3日連続で時津風部屋に出稽古していた高安を求め、同部屋に行くも空振り。ようやく会えたが、話しかけたのは稀勢の里だった。稽古相手を打診したが「下とやります」と言われたという。稽古後、尾車親方(元大関琴風)との談笑中に稀勢の里からあいさつを受けた。「お疲れ」と一言返し、ライバルが稽古場を出た後に自分も稽古場を後にした。やはり気になる存在だった。

 自身は高安、玉鷲と15番取って12勝で、順調な仕上がりを見せた。強烈な張り手や鋭い踏み込みが目立ち、力がよほど入っていたのか体は赤く火照っていた。「本番に近い内容で出来て良かった」と充実の内容で、10番連続で相手した高安を「勢いを感じた。大変良かった」と評した。田子ノ浦部屋の2人の関取から刺激をもらい、38度目の優勝へひた走る。【佐々木隆史】

最終更新:5/10(水) 10:15

日刊スポーツ