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中国主導のグローバル化2.0、「一帯一路」サミットで信認得られるか

5/10(水) 16:58配信

Bloomberg

中国は習近平国家主席が提唱した現代版シルクロード構想、いわゆる「一帯一路」を巡る国際協力を話し会うサミットに参加する海外28カ国の首脳に対し、習主席肝いりのグローバル化イニシアチブへの賛同を求める。事情に詳しい関係者が明らかにした。

北京で14、15両日開催されるこの首脳会議は、インフラ事業を通じてアジア・欧州・アフリカを結び付けるようとする中国の取り組みにとって、極めて重要なイベントだ。スイスのダボスで1月に開催された世界経済フォーラム(WEF)年次総会でグローバル化を訴えた習主席への信認だけでなく、内向きなトランプ米政権に対抗できる枠組みとなれるかどうかも問われている。

中国:「一帯一路」サミットを5月14~15日に開催-28カ国首脳出席へ

公に話す権限がないとして関係者が匿名を条件に述べたところによれば、サミット声明の草案は中国の外交目標に対する承認と国際市場開放へのコミットメントを組み合わせている。保護主義に反対するとともに、世界の貿易体制が逆風に直面しており、景気回復は脆弱(ぜいじゃく)だと警告するものだという。

中国の習主席、保護主義認めず-ダボス会議でトランプ氏に反論

だが北京駐在の外交官の間では、中国政府は参加国からの提案を十分考慮せずに、15日の声明発表の準備を進めているとの声も聞かれる。

米国のブッシュ(子)政権で国家安全保障会議(NSC)のアジア上級部長を務めたデニス・ワイルダー氏はこの声明草案について、「中国側にとって若干逆効果となる可能性もある。世界の大国になり始めたばかりの中国が、過ちを犯しつつあるとの一定の認識が欧米で生じるだろう。自国のことで頭の中がいっぱいで、新たな地位に夢中になり、他国に耳を貸さないといったトーンにも取れる」と述べた。

G20声明、「反保護主義」を削除-ムニューシン米長官との対立鮮明に

ドイツで3月に開かれた20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議で発表された声明では、昨年の共同声明にあった「あらゆる形態の保護主義に対抗する」との文言は削除されたが、一帯一路サミットの声明草案はこれを復活させている。

中国外務省にファクスでコメントを求めたが、返答はなかった。

原題:Xi’s New Silk Road Forum Sets Chinese Tone for Globalization 2.0(抜粋)

Keith Zhai, Peter Martin

最終更新:5/10(水) 16:58
Bloomberg