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日本生命がウーマンボンド購入、チリ国立銀初の豪ドル債に50億円

Bloomberg 5/10(水) 0:01配信

日本生命保険はチリ国立銀行が発行した豪ドル建てウーマンボンド(女性活躍支援債券)6000万豪ドル(約50億円)を購入した。大手生保は、国内の超低金利で円建てよりも利回りの高い外貨建て保険の販売に注力しており、同社は豪ドル建て保険に対応した運用先として同債に投資した。

チリ国立銀行は同国政府100%出資の金融機関。ウーマンボンドによる調達資金は国内の女性向け融資、女性による起業や就業支援に充てる。発行額1億1000万豪ドル(約90億円)、年限10.5年、表面利率は4.18%。S&Pグローバル・レーティングによると同行の長期外貨建て格付けはAA-で、日本国債のA+より高い。

同行が豪ドル建て債を発行するのは初めてで、超低金利による運用難が続く生保にとっては、社会貢献への寄与に加え、「初物」の上乗せ金利も得られるという。日本生命の大関洋取締役執行役員は8日のインタビューで、今回の発行条件について「公正」と評価。新規通貨での起債は、回数を重ねるごとに上乗せ金利が次第に縮小して行くとの見方を示した。

日本生命では2020年度までの新経営計画で、環境や社会に資するESG債などへの投融資2000億円、過去分と合わせ累計3500億円を目標に掲げている。ウーマンボンドでは、16年8月に同行が発行した円建て45億円、同年12月にはインドのICICI銀行発行の30億円を購入していた。そのほかに、環境に配慮したプロジェクトに活用されるパリ市やロンドン交通局のグリーンボンドなどを合わせると、これまでに約1700億円を投資した。

チリ国立銀行のカルロス・マータビット最高財務責任者(CFO)は、同じインタビューで豪ドル建てでの発行について「現地通貨ペソに戻しても理にかない、日本の投資家からも需要がある」と述べた。

第4段落を加筆しました.

Komaki Ito, Finbarr Flynn

最終更新:5/10(水) 9:13

Bloomberg