ここから本文です

米大統領、FBI長官を解任-ロシア捜査を妨害と民主党は非難

5/10(水) 7:24配信

Bloomberg

トランプ米大統領は9日、コミー連邦捜査局(FBI)長官を解任した。FBIには「国民の信認と信頼」回復に向け、新たな指導者が必要だと説明した。FBIは昨年の米大統領選でロシアが干渉した可能性について捜査を進めている。

ローゼンスタイン司法副長官によれば、ヒラリー・クリントン氏が国務長官時代に私的メールサーバーを使っていた問題に関する捜査を適切に指揮できなかったことや、クリントン氏を刑事訴追せずに捜査を終了すべきだとの自身の判断を公表したことをトランプ政権は解任理由とした。セッションズ司法長官とローゼンスタイン副長官がコミー氏の解任を助言したとホワイトハウスは声明で説明した。

同副長官のメモはロシア関連の捜査に直接言及していない。しかし、トランプ大統領はコミー氏宛て書簡で、「3つの別個の問題で、私が捜査対象になっていないと教えてくれたことには非常に感謝しているが、それでもあなたがFBIを効果的に率いることができないという司法省の見解に私は同意する」と述べ、ロシア関連の捜査について暗に言及した。

これまで解任されたFBI長官はコミー氏のほかは、クリントン政権時代のウィリアム・セッションズ氏のみ。民主党はコミー氏解任について、ロシアとトランプ氏側近が連携していた可能性も含めたロシア関連の捜査の妨害を図るものだと非難。ロシア問題の捜査で特別検察官を任命するよう求めた。

「司法制度が脅かされた」

上院司法委員会メンバー、ブルーメンソル議員(民主)は声明で、トランプ大統領は「自身の政権とロシアとの関係に関するFBIの現在の捜査に壊滅的な打撃を与えた。米国の司法制度がこれほど脅かされ、司法制度の独立性と高潔さへのわれわれの信頼がこれほど揺らいだのはウォーターゲート事件以来だ」と指摘した。

ダービン民主党上院院内幹事は「FBIが大統領を捜査している」さなかの解任は「重大な憲法問題」を提起すると述べた。

共和党議員は民主党議員に遅れてコメントを出した。上院情報特別委員会のバー委員長は、「コミー長官の解任のタイミングと理由に戸惑った」とした上で、「情報特別委が進めている調査はさらに困難になる」と指摘した。

1/2ページ

最終更新:5/10(水) 12:49
Bloomberg