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中国大陸「参加できないのは民進党の責任」 台湾猛反論 WHO総会巡り

5/11(木) 13:18配信

中央社フォーカス台湾

(台北 11日 中央社)中国大陸の対台湾政策を担当する国務院台湾事務弁公室の安峰山報道官は10日、世界保健機関(WHO)の年次総会(WHA)への台湾の出席可否をめぐり、「(台湾が)今年参加できない責任は完全に民進党当局にある」と述べた。これを受けて台湾の対中国大陸政策を所管する行政院(内閣)大陸委員会は同日夜、両岸(台湾と中国大陸)間の政治的対立が人々の健康や安全の上に立ってはならないと非難した。

安氏は同日午前の記者会見で、台湾のWHA参加拒否が習近平氏の掲げる「両岸は運命共同体」の理念に反するのではないかとの質問を受け、「目の利く人なら台湾の人々の健康問題とWHAの参加は別問題だと分かる。これはただ民進党当局が責任を逃れる口実に過ぎない」と発言。さらに、台湾とWHOの連携はスムーズで、台湾の専門家が技術関連の会議やイベントに参加可能であることに触れ、このような手回しにより台湾であれ世界であれ公共衛生上の問題が発生した際には、台湾はいずれも効果的に対応できるとの考えを示した。

また、民進党政権が「一つの中国」原則をめぐる「92年コンセンサス」を認めないことにより台湾が参加する前提と基礎が二度と存在しなくなっていると語った。

大陸委員会は安氏の発言は「中国大陸側が台湾の人々の健康と安全に一切配慮していないことを完全に証明した。それだけでなく台湾の国際保健への参加に対して適切な手回しをしたと大口を叩いている」と批判。また、政府がこれまで中国大陸が主張する一つの中国の原則を一度も受け入れていないことは両岸協議の着実な実施ややり取りの前提ではなく、台湾の国際参加を阻む口実となってはならないと反論した。

衛生福利部(衛生省)の陳時中部長は11日、WHO関連の技術的な会議の際にも技術的な干渉を受けている事実を説明。WHAへの参加と台湾の人々の健康にはもちろん関係があるとし、感染症防止の空白地帯が拡大するのを阻止するためにも、台湾は即時の情報に直接的に接触する必要があると述べた。

(繆宗翰、王承中/編集:名切千絵)