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「マン・イン・ザ・ミラー」などで知られるサイーダ・ギャレットが難病を告白

5/11(木) 20:20配信

bmr.jp

「マン・イン・ザ・ミラー」などで知られるサイーダ・ギャレットが難病を告白

「マン・イン・ザ・ミラー」などで知られるサイーダ・ギャレットが難病を告白

マイケル・ジャクソンの名曲“Man In The Mirror”の共作者などとして知られるベテラン女性シンガー・ソングライターのサイーダ・ギャレットが、5年前から神経難病である多発性硬化症を発症していたことを明かした。

デニス・エドワーズが1984年に発表したヒット“Don’t Look Any Further”でフィーチャーされ、注目を集めたサイーダ・ギャレットは、クインシー・ジョーンズにその才能を認められてQwest Recordsと契約。マイケル・ジャクソン『Bad』(1987年)で“Man In The Mirror”をグレン・バラードと共作、“I Just Can’t Stop Loving You”でデュエット相手を務めたほか、クインシー・ジョーンズ『Back On The Block』(1989年)では“Tomorrow (A Better You, Better Me)”の作詞を始め、“Back On The Block”、“The Secret Garden”などのソングライティングに関わった。

1996年にはイギリスのアシッドジャズ/ソウル・バンド、ブラン・ニュー・ヘヴィーズに参加、1997年発表の『Shelter』1枚きりの参加となったが、ヘヴィーズの代表曲として今なお愛され、日本でもCMなどでよく使用される“You Are The Universe”を生み出した。また近年も、ビヨンセ主演の映画『ドリームガールズ』で、ジェニファー・ハドソンが歌う“Love You I Do”を提供し、同曲は2008年の第50回グラミー賞の最優秀楽曲賞(映画、TV、もしくはその他のビジュアル・メディアのための楽曲)を受賞、また2007年の第79回アカデミー賞の最優秀オリジナル・ソング部門にもノミネートされた。さらに2011年には映画『ブルー 初めての空へ』のサウンドトラックに参加し、作詞を担当した“Real In Rio”は第84回アカデミー賞の最優秀オリジナル・ソング部門の候補にもなるなど、名ソングライターとして活躍している。

2012年9月、『Bad』40周年のタイミングでマイケル・ジャクソンへの追悼曲“Keep On Lovin’ You”を発表するなど、アーティストとしてもリリースを続けているサイーダ・ギャレットは、今年4月に人気ラッパーのコモンを招いた“G.H.E.T.T.O.”、さらにその2週間後に“Carry On”と新曲を2曲連続でリリース。自身の活動を活発化させているが、先日、自身が多発性硬化症であることを明かした。

これは、MSと略される多発性硬化症(Multiple Sclerosis)という難病の治療・闘病を支援する「Race to Erase MS」が毎年開催し、出席者から募金を集めるガラ・イベントに出席したサイーダ・ギャレットが、先週開催されたこのイベント内で自ら明かしたもの。サイーダ・ギャレットはクインシー・ジョーンズと共に出席しており、クインシーによる紹介を受けてステージでパフォーマンスを披露。新曲“Carry On”などを歌ったが、“Man In The Mirror”を歌う前に、「今夜、私は告白したいことがあります。5年前、私はMSを発症しました」と述べ、多発性硬化症であることを初めて公にした。

6月には59歳になるサイーダ・ギャレットは、米Billboard誌の取材に対し、「(多発性硬化症であることが分かったときは)打ちひしがれました。一般的に発症する年齢を大きく過ぎていたものですから(※30歳前後の若年成人が発症しやすいとされる)」と吐露し、「でも改めて考えてみると、長いこと症状はあったのに、それが何なのか分かっていなかっただけでした」と振り返った。詳しい病状は語られていないが、今後の音楽活動を妨げるものではないようで、今年11月に公開が予定されているドキュメンタリー映画『Mully』に楽曲を提供していると語っている。これは、6歳で両親に捨てられるも、ビジネスを成功させて億万長者となってアフリカ最大の児童養護施設を作ったケニア人男性を描くドキュメンタリー。4月に発表した“G.H.E.T.T.O.”は、家庭の問題でコンプトンの祖父母のもとで育った自分もうまくやっているということから「どういう出であろうと関係ない」という想いを込めた曲となっており、『Mully』を意識した楽曲のようだ。また、障害を乗り越えて生き抜こうと歌う“Carry On”は、売り上げの一部を「Race to Erase MS」などの支援団体に寄付するチャリティ・シングルとなっている。

多発性硬化症は日本では特定疾患に認定されている指定難病で、発症の原因は不明とされる。視力障害、運動麻痺、感覚障害、視力障害などを起こし、症状の重さによっては社会復帰も難しいといわれ、また再発を繰り返すことも特徴。決定的な治療法が確立されておらず、再発や進行の予防、症状の緩和を行いながら長期にわたって付き合っていく必要がある。女性R&Bシンガーのタミアや、日本では落語家の林家こん平がこの難病を抱えていることでも知られる。

最終更新:5/11(木) 20:30
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